国連安保理 “捕虜のウクライナ兵乗せた”ロシア軍輸送機墜落めぐり緊急会合で協議
捕虜となっていたウクライナ兵を乗せたとされるロシア軍の輸送機が墜落した問題をめぐり、国連の安全保障理事会は25日、緊急会合を開き対応を協議しました。 ロシア国防省は、24日の輸送機の墜落で、ウクライナ軍の捕虜65人を含む乗っていた74人全員が死亡したと発表しています。 ロシアの捜査当局は25日、現場の新たな映像を公開し、「輸送機はウクライナ領内から対空ミサイルで攻撃された」とする初期の捜査結果を明らかにしました。国営ロシア通信は関係者の話として、「墜落した機体にはミサイル攻撃による数百個の穴があった」と伝えています。 この墜落をめぐり、25日、国連安保理の緊急会合が開かれました。 ロシアの国連次席大使は、ウクライナがアメリカまたはドイツから供与されたミサイルを使って計画的に撃墜した可能性が高いと指摘した上で、「テロ行為」として非難するよう各国に求めました。 これに対し、ウクライナは、墜落への関与について言及を避けた上で、捕虜が乗っていたかどうかは確認中だが、現場近くの安置所に運ばれたのは5人の遺体だけだったとの情報があるとして、ロシア側の主張に疑問を呈しました。