「脳の自動検索機能」を使って問題解決する方法 すぐに答えは出ないから、検索だけかけておく
成功者は、物事のいい面を見るのがうまい人たち、つまり、いいことの脳内検索ができる人たちなのだと、メンタルトレーナーの濱田恭子さんはいいます。濱田さんの著書『仕事がうまくいく人は「人と会う前」に何を考えているのか』から、前向きな「マインド」をつくる脳内検索の方法を一部抜粋・再編集してご紹介します。 【画像】「なぜ?」を「どのように?」の質問に変えるだけで、シンプルにものごとが顕在化される ■ネガティブな「脳内検索」に気づく 突然ですが、読者のみなさんに一緒にやっていただきたいことがあります。
「今週あったいいことを3つ探してください」。2分で書いてください。 いかがですか。すぐに挙げられましたか。 セミナーなどで、最初にアイスブレイクといって緊張を解くためによく行われる「いいこと探し」のワークです。 これを行うことでどんな効果があるかというと、「いいこと」の中身が重要なのではなく、「いいこと」を探すことに意味があります。 実は、私たちの潜在意識は自動検索機能がついています。これは心理的な効果として、カラーバス効果といわれています。
人間は、たくさんの情報を普段知らないうちにキャッチしています。その情報のなかから無意識のうちに、自分に必要のあるものにアンテナを張り、関わるものを取捨選択しているのです。 つまり、いいことを書き出すと、この過程で、無意識にいいことを探そうという検索モードに変わるわけです。 自分がどこに脳内検索をかけているか、そこに意識的になりましょう。 たとえば職場の不平不満を言う人は、不平不満を探すべく脳内検索をかけています。
「上司が、部下が、同僚が」と人間関係の不満を言い、「仕事量が多い」と仕事内容の不満を言い……。もしも、何も不満がない状態だったとしても、今度は、「椅子がガタガタする」など、違うことを見つけ出し不満を言うかもしれません。 もちろんこれは極端な例ですが、もしもその会社を辞めても、前の会社もその前の会社も同じような不満を見つけている自分に気がついたら、「会社だけが悪いわけではないかも」ということに気づいてください。