台湾の最大野党幹部が訪中、会談の中国幹部「台湾独立と台湾海峡の平和と安定は水と火」
【台北=園田将嗣】台湾で17年間、立法院長(国会議長)を務めた最大野党・国民党の王金平氏が18日に中国福建省で、台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室(国台弁)トップの宋濤(ソンタオ)主任と会談した。
王氏は来年の国民党主席選への出馬が取りざたされている。中国は野党の大物政治家を取り込み、頼清徳(ライチンドォー)政権をけん制する狙いがある。
台湾紙・聯合報によると、宋氏は「台湾独立と台湾海峡の平和と安定は、水と火で相いれない」と述べ、中台が「一つの中国」原則で合意したとされる「1992年合意」の堅持を求めた。