「大玉が続く見込み」 房州枇杷組合連合会が露地ビワの出荷査定会 南房総(千葉県)
「房州びわ」の露地ものの出荷シーズンを前に、房州枇杷組合連合会(渡邊均会長)は21日、「令和6年産房州枇杷販売会議・出荷査定会」を南房総市富浦地区のJA安房富浦支店で開いた。市場関係者や生産者ら約20人が集い、今年の出来栄えや出荷基準などを確認した。 本格的な出荷を前に毎年行われている査定会。東京青果、千葉青果、東京シティ青果、長印船橋青果など各卸売会社や、同連合会の各地区組合長、JA安房、安房農業事務所などの関係者らが出席。出荷標準品を全員で確認し、情報や意見を交換した。 全国的にカメムシ被害が増加していることから、県農業事務所から、対策に関する説明もあった。 同連合会によると、今年の露地ビワは気温が平年より高く推移したことから、生育が早く、大玉傾向。昨年度は、12個入りの化粧箱約2万8100枚、6個入りパック約2万1700パックを出荷しており、今年も同程度を見込んでいる。 市場関係者からは「房州びわは例年、市場でもクレームが少ない。引き続き、一層厳しい選果をお願いしたい」と期待する声が聞かれた。 渡邊会長は「今年は育ちが良く、出荷序盤から終わりまで、大玉が続く見込み。多くの人に初夏の味覚を堪能してもらいたい」と話した。 本格的な出荷は、26日ごろから始まり、6月中旬までを見込んでいる。