大谷翔平も恩恵を受けていた! センバツ神宮枠、過去選出20チームで印象を残した選手、チームたち
26日、第96回選抜高等学校大会の出場校が発表される。32の出場校の中に1枠設けられたのが、2003年の第75回記念選抜高等学校野球大会から新設された「神宮大会枠」。明治神宮大会で優勝した学校の地区に1枠増枠されることになる。 そのため秋季大会の優勝校の選手、指揮官から「優勝して神宮枠を勝ち取りたい」というコメントが聞かれるようになり、神宮大会を盛り上げる一因になっている。 【一覧】2003年~2023年の神宮大会優勝校・神宮大会枠による出場校 この「神宮大会枠」の恩恵を受けて選抜に出場し、印象的な活躍を見せた選手やチームを振り返っていきたい。 神宮大会枠によって恩恵を受けた選手といえば、ドジャースの大谷 翔平投手(花巻東)の名前が挙がるだろう。高校2年秋(2011年)の大谷は左股関節の骨端線損傷の影響で、打者専念。ベンチスタートになることも多く、伝令枠としてマウンドにいくこともあった。それでも花巻東は11年秋の東北大会ベスト4入り。敗れた準決勝では光星学院に8対9と打撃戦を演じた。その光星学院が神宮大会で優勝を果たし、試合内容も評価され、東北が1枠増。花巻東が選ばれた。 2012年の選抜では大谷擁する花巻東はいきなり大阪桐蔭と対戦。大谷と大阪桐蔭のエース・藤浪 晋太郎投手(阪神-アスレチックス-オリオールズ)の投げ合いが注目された。大谷は藤浪から本塁打を放つ活躍を見せたが、まだ投手として本調子ではなく、9失点で初戦で消えることになった。それでも打者・大谷をアピールし、スカウトの評価を高めた。 チームとして躍進を遂げたのは2007年の選抜で初出場を果たした室戸(高知)だ。 エースで4番の森沢 祐太投手が牽引するチームで、初戦で強豪・報徳学園(兵庫)と対戦し、森沢が1失点完投勝利。2回戦も宇部商(山口)にも4対1で勝利し、ベスト8進出を決めた。準々決勝の熊本工(熊本)戦では3対5で敗れたが、9回表に2点差に追い上げた。 個人では2008年に平生 拓也投手(宇治山田商)が大会屈指の好投手として注目され、安房(千葉)戦で最速153キロをマークして話題となった。卒業後は西濃運輸でプレーした。2013年の選抜では、ソフトバンクの松本 裕樹投手(盛岡大付)が2年生の時に出場した。 今年の明治神宮大会は星稜(石川)が優勝したことで、同枠が設置されて初めて北信越に恩恵を受けることになる。神宮大会枠を争っているのは、ベスト4に入った北陸(福井)、日本航空石川(石川)の2校と見られている。北陸は2年連続の出場、日本航空石川は2018年以来、6年ぶりの出場を目指している。