山縣亮太、パリ五輪断念 原因不明の右脚違和感で日本選手権欠場へ「今は喪失感も大きい」 100m日本記録保持者
陸上男子100メートルの日本記録保持者の山縣亮太(セイコー)が16日、オンラインで会見し、パリ五輪出場を断念する意向を表明した。3月から右脚に違和感があ り、6月の日本選手権までの大会を欠場することを決断。「現在まで万全な状態で走ることができていない。そういった状態の中でも試合に出場して、ベストパフォーマンスを発揮するのは難しいと判断した」と語った。 31歳の山縣は2012年ロンドン大会から五輪に3大会連続で出場。16年リオ五輪の男子400メートルリレーで銀メダルを獲得し、21年東京五輪では日本選手団主将を務めた。4大会連続の出場はならず「やっぱり五輪のために頑張ってきた部分は、特にこの3年間は大きいものがあった。ただただ、自分の力不足だなと痛感する。今は喪失感も大きい」と率直な心境を語った。 右脚の違和感は病院での検査も重ねているが、原因不明だという。当面は原因の究明と治療に専念し、現役は続行する。「とにかく自分のベストパフォーマンスを出せる状態、体を作ることが何よりも優先度が高い。その中で出場する大会に力を出し切るということをやっていく」とした。ただ、28年ロサンゼルス五輪については「先のことを考えながらやるのは難しい。目指す気はないです」と明言した。
報知新聞社