国産コルベット艦、6隻の引き渡し完了 蔡総統「民主主義や自由の決意を証明」/台湾
(宜蘭中央社)台湾が自主建造した沱江(だこう)級コルベット艦「安江」と「万江」の引き渡し式が26日、北東部・宜蘭県蘇澳商港で開かれた。これにより、沱江級コルベット艦の第1陣6隻の引き渡しが全て完了した。式典に出席した蔡英文(さいえいぶん)総統は、これらの成果は台湾の軍艦建造能力や民主主義、自由を守る決意を証明するものだと述べた。 沱江級コルベット艦は「空母キラー」と呼ばれる。試作艦の「沱江」が2015年に就役し、21年には量産型1番艦「塔江」が就役した。「安江」は量産型5番艦、「万江」は同6番艦となる。 蔡総統はあいさつで、塔江が優れた性能によって国際社会から高く評価されていることに触れ、政府が量産を加速させた結果、予定していた2025年から前倒しで引き渡しが完了したとして成果をアピール。沱江級コルベット艦はステルス性や航行の安定性を有するだけでなく、防空能力を有する海軍初の小型艦艇になるとし、間もなく退役する錦江級に取って代わり、艦艇の性能を向上させる他、海軍軍人の勤務時の安全も高まると説明した。 (呉書緯/編集:名切千絵)