避難生活長期化「最初からずっと寝られなかった」被災地から県内外へ ホテルや旅館への2次避難進む
震度7の地震から13日目、被災の後、健康状態の悪化などで起こる災害関連死も日に日に増加してます。避難生活の長期化に伴って被災地から石川県の内外へと避難する動きも進んでいます。 【写真を見る】避難生活長期化「最初からずっと寝られなかった」被災地から県内外へ ホテルや旅館への2次避難進む 石川県珠洲市の日本海に面した折戸地区。海岸沿いに立つ多くの住宅が全壊しました。 旧日置小学校の避難所では40人近くの住民が避難生活を続けています。水や食料などの物資は安定して供給されていますが、断水が続いているため、衛生環境の悪化が懸念されています。 折戸区・中市多喜夫区長(78) 「風呂には入れないし、洗濯もできない。高齢の方々は一度向こう(金沢市)に行くことを決めた」 13日は地区の高齢者11人が出発しました。 避難する女性 「金沢かどこか、皆さんと一緒に連れてってもらう。大変、年だから。もう90歳を超えています」 折戸町と珠洲市中心部を結ぶ県道は土砂崩れで寸断されているため、移動には通常の2倍ほど時間がかかります。 記者 「1時間近くかけて道の駅に到着しました。ここからバスに乗り換えて金沢へ向かいます」 住民たちは県が金沢市のいしかわ総合スポーツセンターに開設した1.5次避難所に向かいました。 また、13日から被災者の2次避難も始まりました。 2次避難を決めた女性 「避難所にいたんですけど、疲れもたまって最初からずっと寝られていなくて。住む家はないし、こんなことになるとは夢にも思わなかったです…考える余地がなくて2次避難を決めました」 およそ60人の被災者はバスや自家用車で2次避難所となっている加賀市のホテルへ移動しました。 一方、学校再開の目途が立っていない輪島市では、市内3つの中学校の生徒およそ400人の集団避難が検討されていて250人の保護者から同意を得たと発表しました。 このほか、珠洲市や能登町が希望する中学生を集団避難させる方針を示しています。
北陸放送