「命は張れない」猟友会は断る意向を示す 町がハンター報酬増額を検討 北海道奈井江町
STVニュース北海道
北海道奈井江町の猟友会がクマ出没時の対応を辞退したことを受け、町は報酬額について再検討する考えを示しましたが、猟友会側は「信頼関係が築けない」と話していて、断る意向を示しました。 (三本英司町長)「協議してそれにふさわしい値段というか料金、それを決めていきたい」 奈井江町の三本英司町長は27日朝に取材に応じ、クマの駆除で出動した場合の報酬について、増額を見据えて猟友会砂川支部の奈井江部会と協議する考えを示しました。 (三本英司町長)「いまの状況の中から上がることは当然あり得ることだと思います」 去年、奈井江町ではクマが20件目撃され、市街地にも出没したことから、町は先月、猟友会にクマ出没時の対応への参加を呼びかけました。 町側は、駆除の要請で出動した場合の日当は8500円で、発砲した場合は追加で1800円を支払うとする条件を示しましたが、猟友会側は辞退したいと申し出ました。 (猟友会 奈井江部会 山岸辰人部会長)「(5人いるメンバーは)全員仕事をしています。5人のうち3人はもう70歳に到達している。あと何年出来るか。アルバイトみたいな報酬で誰がやりますか。この報酬の中にはその後の運搬処理や解体、焼却処分も含んでくる。妥当な金額とは言えない」 猟友会側の反発を受け、町は報酬額を増額する方向で検討する方針ですが、猟友会側は… (猟友会 奈井江部会 山岸辰人部会長)「こっちの意思はちゃんと伝えてやりませんと。報酬どうのこうの以前の問題。互いの信頼関係が築けない。そんなところで命は張れない」 猟友会側が断る意向を示したことで、今後町がクマ対策をどうすべきか、 早急な対応が求められています。