北陸 魚津で明瞭な蜃気楼が出現 本州初の真夏日など季節外れの暑さも
新潟県三条で32.5度 沖縄県以外で初の真夏日 季節外れの暑さ
きょう15日(月)の北陸地方は、上空の暖かい空気やたっぷりの日差しの影響で、各地とも気温が上がりました。特に南風の時間が長く、フェーン現象となった福井県や新潟県で気温が上がり、三条では12時過ぎには30度を超え、沖縄県を除いて今年初めての真夏日となりました。 三条ではその後も気温は上昇し、最高気温は真夏の時期を上回る32.5度に達しました。新潟県では三条を含む6地点で真夏日となり、6地点で4月としては観測史上最も高い気温となりました。新潟市でも29.1度と、今年初の夏日が真夏日一歩手前となり、体に堪える暑さとなりました。 福井県でも気温が上がり、福井市では最高気温が27.9度と、こちらも今年初の夏日となり、6月下旬並みの暑さとなったほか、三国で28.0度と7月中旬並みの暑さとなりました。
ゴールデンウィークにかけて夏日が増える時期 暑熱順化を
北陸地方では、ゴールデンウィークごろにかけて夏日が急増する時期となります。グラフは、新潟・富山・金沢・福井の旬別の夏日日数の過去30年間平均(1994年~昨年2023年)となります。 この時期(4月中旬)はまだ夏日は1日あるかないかの時期となりますが、4月下旬から5月上旬にかけて、福井や富山で夏日が急増し、5月上旬には過去30年平均で3日以上の夏日があることがわかります。新潟や金沢は海に近いため、最高気温の上昇が抑えられやすいですが、それでも5月から夏日が増え、5月中旬には過去30年平均で2日以上の夏日がある傾向です。 この時期は体がまだ暑さに慣れていないため、熱中症になりやすくなります。暑熱順化を進めるためにも、軽く汗が出る程度の運動や入浴やストレッチなどを行い、徐々に暑さに体を慣らしていくことが大切です。
日本気象協会 北陸支店 和田 玲央奈