「南アルプス」と「只見」がユネスコ・エコパークに登録決定
農林水産省などは12日、スウェーデンで開催中の「第26回人間と生物圏(MAB)計画国際調整理事会」で、日本の「南アルプス」(山梨、長野、静岡各県)と「只見」(福島県)が、生物圏保存地域(国内呼称・ユネスコエコパーク)に新規登録されることが決まったと発表した。 両地域については「日本ユネスコ国内委員会」(事務局・文部科学省)が昨年9月、日本ユネスコ国内委員会MAB計画分科会がユネスコエコパークへの推薦を決めたことを踏まえ、ユネスコに推薦書を提出していた。 「志賀高原」(群馬、長野両県)の拡張登録については、現地時間の6月12日に審議される。 環境省によると、生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)は、「生物多様性の保全」 「学術的研究支援」 「経済と社会の発展」 の3機能を持つ地域を登録する。核心地域、緩衝地域、移行地域(社会・経済の発展が図られる地域)の3区分が設定される。これまで、117か国、621地域が登録されている。日本では5地域(志賀高原、大台ヶ原・大峯山、白山、綾、屋久島)で、今回の登録決定で7地域に増える。