年収1000万円以上は日本に5.5%。他の年収帯はどれほど?一覧表で貯蓄に回す割合も見る
年収1000万円以上世帯「収入から貯蓄に回す割合」はいくら?
では、年収1000万円を超える世帯は収入からどれほど貯蓄に回しているのでしょうか。 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」によると、年収1000~1200万円未満世帯における結果が以下のとおりとなりました。 ●単身世帯 ・5%未満:0% ・5~10%未満:50% ・10~15%未満:0% ・15~20%未満:0% ・20~25%未満:16.7% ・25~30%未満:0% ・30~35%未満:16.7% ・35%以上:0% ・貯蓄しなかった:16.7% ●二人以上世帯 ・5%未満:6.3 ・5~10%未満:11.7% ・10~15%未満:17.5% ・15~20%未満:4.9% ・20~25%未満:15.2% ・25~30%未満:2.7% ・30~35%未満:7.2% ・35%以上:15.7% ・貯蓄しなかった:18.8%
FPからのアドバイス
ここまで年収1000万円以上の割合などについて解説をしていきました。 「年収1000万円は安泰」と思う人もいますが、実際のところ安泰ではないでしょう。 所得税や社会保険料などといった高い税負担や所得制限による制度・サービスの制限も要因の一つです。中には、あればあるだけお金を使ってしまう浪費癖の人もいるでしょう。 物価高に伴う支出の増加も今後さらなる加速が予想されます。 年齢を重ね、老後生活に突入した際に「預貯金がない」という最悪の事態を回避するためにも、若い頃からコツコツと準備しておくことが必要です。 まずは、必要な老後資金から計算してみましょう。計算式は下記の通りになります。 ・(支出-収入)×12ヶ月×20年~25年=老後に必要な資金額 *早期退職の場合は30年~40年 「計算はちょっと面倒くさい」「計算したことあるからいいや」と思った人も中にはいるでしょう。 そんな人は、自分自身が思い描く将来のライフプランを考え、「いつ・何をしたいか」をノートなどに書き出してみてください。思い描く夢を書き出すことで、モチベーションや成長の促進に繋がります。 【例:現在22歳(大学4年生)】 ・23歳:ワーキングホリデー制度を使用して海外移住 ・26歳:大手商社へ入社 ・28歳:海外転勤 ・30歳:国際結婚 ・33歳:第1子誕生 ・35歳:住宅購入 ・50歳:会社を退職、余生を楽しむ 上記のように自分自身のライフプランを書き出すことで、資金計画が立てやすくなります。 本記事をきっかけに、あなたの夢をかなえる助けになれば幸いです。
参考資料
・国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」 ・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」 ・国税庁「No.2260 所得税の税率」
長井 祐人