『ぼくらの七日間戦争』作者・宗田理さん死去 95歳 代表作は宮沢りえの俳優デビュー作
小説『ぼくらの七日間戦争』などを手がけた作家の宗田理(そうだ・おさむ)さんが、8日に亡くなったことを16日、出版元のKADOKAWAが公式サイトで発表しました。95 歳でした。 宗田さんは、1928年に東京都で生まれ、少年期を愛知県で過ごしました。大学卒業後は、シナリオライター、雑誌編集者などを経て1979 年に、直木賞候補作となった『未知海域』で作家デビューを果たしました。 中学生が大人たちに“反乱”を起こす、『ぼくらの七日間戦争』が1985年に刊行されると、当時の中高生の間で話題に。シリーズ累計発行部数2000万部を超えるベストセラーとなりました。 また、同作は1988年に実写映画化され、俳優・宮沢りえさんのデビュー作としても話題になりました。その他にも、代表作に『2年A組探偵局』シリーズなどがあります。 『ぼくら』シリーズを出版しているKADOKAWAは、「1979年のデビューからずっと、90歳を過ぎてからもなお新作を精力的に執筆されました。45年間の作家生活のなかで常に子どもたちを応援する姿勢を変えず、またご自身の体験から、戦争への反対を表明してこられました。穏やかで明るいお人柄と、優しい笑顔が偲ばれます。宗田理さんの長きにわたる作家活動に最大の敬意と感謝を表しますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします」と、コメントしています。