Appare!、夢である日本武道館への決意を示した「VS武道館 其の五」朝比奈れいがファンに伝えた感謝と誓い
7人組アイドルグループ・Appare!が7月29日にZepp DiverCity(TOKYO)にて、「VS武道館 其の五」を開催した。 【写真を見る】武道館でのワンマンライブを控えるAppare! 8月16日(金)に日本武道館にて開催されるワンマンライブ「Appare!やったれ武道館~玉ねぎいただきます!~」に向けた企画「VS武道館」の最後となる今回。ライブの目標であるチケットのソールドアウトを達成できなかったが、この日集まった大勢の竹の子(Appare!ファンの呼称)たちと熱い空間を楽しんだ。 日本武道館を盛り上げるため、メンバー自らが署名活動に加えてチケット手売りを行ってきたAppare!。残すところあと半月ということで、メンバーもファンもいつも以上に気合いが入っているように見えた。 SE(「Overture」)が流れ始めるとステージにメンバーが姿を現し、藍井すずの掛け声とともにアッパーチューン「絶対猛信デイドリーマー」のイントロが響き渡る。「Party!Party!あっぱれ!Everybody!」の掛け声にファンも呼応し、1曲目から熱いステージを作り上げていく。続く「太陽 SUMMER!」ではメンバーカラーのタオルを振り回したり、ファンを巻き込んでウェーブをしたりと、会場中に一体感を生み出していくと、「OSHIOSHIO」ではアピールタイムでそれぞれが推しポイントを歌い上げた。そのまますっかりライブではお馴染みとなったキラーチューン「特注オートクチュールダンス」を経て、「Summer spit!」へとつなげる怒涛のセットリストで会場は熱気に包まれる。 藍井が「『VS武道館 其の五』楽しんでますか~?」とファンを焚き付けると、メンバーの自己紹介へ。七瀬はチケットが完売できなかったことに触れ、「正直すごく悔しさとか悲しさとかも大きいのが素直な気持ちです。その悔しい気持ちを無駄にしたくないと思っていて、武道館当日にこんなこともあって悔しかったけど、でもこうして当日を迎えられて良かったねって言えるような日にしたい」と決意を明かした。 中盤ブロックでは前半のアッパーチューンの連続からは一転して、「サビからはじまるyoursong」「好きだ、まじで!」「アイネクライネ幼き恋だね」といったミディアムなナンバーで、じっくりと歌声とダンスを届けた。「原宿サニーデイ」「君の眼球ごし救いたまえアイドルよ」とメロウなナンバーが続き、Appare!が持つ振り幅の広さを表現。MCではステージの後ろに設置されたVS武道館と書かれた寄せ書きに触れ、それぞれ印象的な言葉を挙げていく。橋本あみは「『VS武道館』ってみんなの目がキラキラしてるというか、熱気をすごい感じるんですけど、一緒に日本武道館を目指しているぞみたいな感じを作れているのが嬉しい」と思いを語った。 藍井が「みなさん声出してくれますかー?」と煽るも、まだまだファンの声量が足りない。ということで、藤宮めいが突然お立ち台へと上がり、「お前ら~そんなもんでいいと思ってんのかー?もっと声出せ~!」と叫び、「未体験 Be Alright!」へ。日本武道館への思いを歌に乗せ、ファンとともに決意を誓うと、「I YOU WE OUR」を元気いっぱいにパフォーマンス。Appare!の起爆剤でもある楽曲「アッパライナ」「アガレ!」といったキラーチューンを続けて投下し、力強い歌声を届ける。終盤になってもAppare!の勢いは止まらず、「決勝戦はエブリデー」では息のあったダンスを見せた。永堀ゆめが「ここからまた強くなって、次は武道館で会いましょう!」と決意を述べて歌われたのは未来への希望を歌った「希望のヒカリ」。切々とした表情で歌うメンバーの姿に、目頭が熱くなった。 最後に藍井が「不安もあるんですけど、みんなが自信をくれたから楽しみのほうが大きくて、8月16日にみんなと会えることを楽しみにしています」としみじみとした表情を浮かべ、ファンとともに「玉ねぎ食べるぞ~!」と叫び、ステージをあとにした。 「VS武道館」ラストとなるこの日に手紙を読み上げたのは天晴れ!原宿時代からグループを牽引してきた朝比奈れい。手紙を読んでいる最中には涙を浮かべていた朝比奈だったが、「夢だった日本武道館、ここまで来るのは決して簡単ではなかったし、楽ではなかったけど、今の率直な気持ちは、『胸が張り裂けそうなくらい楽しみすぎる!』です」と日本武道館への思いをまっすぐに伝える姿は会場にいたファンも目に焼き付けたはずだ。これまでの歩みを辿るかのようなセットリストで、夢への貪欲な姿勢を示してきたAppare!。夢である日本武道館のステージで、彼女たちはどのような景色を私たちに見せてくれるのだろうか。8月16日は最高のステージになる、そう確信できるライブだった。 取材・文=川崎龍也
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