弘南鉄道大鰐線レトロ車両模した部屋 限定1室で17日から提供 青森県・弘前市のホテル
1988年から2006年まで弘南鉄道大鰐線(大鰐-中央弘前)で定期運行されていた車両「東急6000系」を模した部屋が、青森県弘前市新鍛冶町の宿泊施設「GOOD OLD HOTEL(グッド オールド ホテル)」にお目見えした。限定1室で17日から宿泊可能。鉄道ファンらの注目を集めそうだ。 同車両は全国で20両しか製造されておらず、鉄道ファンから根強い人気がある。部屋は、弘南鉄道を活性化しようと、津軽14市町村でつくる観光法人「クランピオニー津軽」が企画。同鉄道や弘前観光コンベンション協会などと連携して完成させた。 室内には実際に使われていた座席や荷物棚、つり革などを設置し、当時の車内をイメージ。車掌が電車のドアの開閉に使うスイッチや連絡用の電話のほか、昔の車両や沿線風景の写真など約50点を飾っている。 14日に現地で行われた報道陣向けの「お披露目会」では、鉄道好きで知られる大手芸能プロダクション「ホリプロ」のマネジャー・南田裕介さん(50)が一足早く実際に宿泊した感想や部屋の見どころなどを紹介。「弘南鉄道の歴史が一晩で体になじんだ。鉄道が好きな方はもちろん、昔のものに触れたい方にお勧め」と話した。同法人の笹田哲文専務理事兼事務局長(49)は「この地域の魅力の一つとしてローカル線があると思う。観光資源や体験として地域内外に発信し、大鰐線の利用促進につながればうれしい」と語った。 部屋はツインルームで、料金は1室2万円(税込み)から。同施設のホームページから予約できる。