Snow Manはどんな時でもファンのことを大切にする――9人が伝えたかったこと ツアー『RAYS』を振り返る
『RAYS』にSnow Manが込めた真の意味とは?
アンコールでも彼らのサービス精神は止まらない。ツアーグッズのヘアバンドというキュートな姿で登場した9人は、岩本&深澤&ラウール&阿部&佐久間、渡辺&向井&目黒&宮舘に分かれてアリーナトロッコで「オレンジkiss」を披露。バックステージで「We'll go together」をパフォーマンスすると、ラウールは渡辺が着ていたパーカーを脱がしてなぜか上裸に。「いや、脱ぐ曲じゃない!」と渡辺がツッコむと会場には笑いが巻き起こっていた。そして、「この曲は『君へ贈る応援歌』。僕たちSnow Manは頑張っているあなたを応援します」という宮舘の言葉で「君へ贈る応援歌」が飛び出す。ここでもいろいろな方向に向かって手を振るメンバーたち。最後は「KANPAI Year!!」でサインボールを投げてライブに幕を下ろしていた。 さまざまな工夫を凝らして会場を盛り上げまくったSnow Man。だが、会場にいないファンを楽しませることも忘れていない。この日のMCを一部YouTubeで生配信したのだ。配信が始まると、「コメント欄のみんな、楽しんでるかー!」と声をかけて、2025年1月22日にリリースするベストアルバム『THE BEST 2020 - 2025』に収録されている新曲「SBY」を初披露。「ここまできたのは自分ひとりの力だけではなく、君がいてくれたから」という感謝と、「これからも一緒に進んでいこう」という強い意志が込められた同曲を、会場にくることが叶わなかったファンにもしっかり届けたのであった。 ちなみに同ツアータイトル、そして4thアルバムの名前でもある『RAYS』には、「9人の“光線”が集まり、大きな光となって、もっと遠くまで輝く。Snow Manのその先の未来に向かって加速していく輝き」という意味が込められている。それを体現するかのように、各メンバーが光線となって世界中のさまざまな地域に飛んでいく、という幕間映像が流れていた。もしかすると、この映像のように2025年は何かを仕掛けて世界へ羽ばたいていくのでは? そんな予感も感じさせたツアーだった。
高橋梓