松山から1時間!! 「気軽」に行ける海外 韓国・釜山のおすすめグルメを記者が大紹介
韓国・釜山を訪れるならやはりグルメを楽しむことは欠かせない。港町ならではの海鮮系のほか、サムギョプサルやクッパなど韓国を代表する料理が各所で味わえる。「でも辛いんじゃ…」。そんな声が聞こえてきそうだが、安心してほしい。注文時に「辛さ控えめ」と頼めたり、「甘辛い」との表現が正しかったりする料理もある。今回は、3泊4日のツアーで堪能したグルメを紹介したい。(薬師神亮太) ◆ナッチポックン 釜山一の繁華街・西面(ソミョン)にある飲食店「ケミジプ」。日本人観光客にもなじみ深い有名チェーン店だ。午後9時に入店しても満席の人気ぶりで、日本語で書かれたメニュー表もある。 看板メニューの「ナッチポックン」は、テナガダコやネギを甘辛いスープで煮た釜山の伝統的な鍋料理。付け合わせには、小鉢に入った豆もやしやニラ、カクテキが出てくる。注文時には「辛さ控えめ」「普通」「とても辛い」などと程度を選択することもでき、迷うことなく「辛さ控えめ」を注文。しばらくするとカセットコンロがテーブルに置かれ、たくさんの小鉢と深さがあるフライパンのような鍋が運ばれてきた。 食べ頃になるまで店員がつきっきりで火加減などを調節してくれる。「OK」のサインが出ると、いざ実食。「控えめ」にしただけあって、食べやすくておいしい。特にタコは歯応えがしっかりとしていて、かめばかむほど甘みが出てくる。ご飯と一緒に食べることで辛さはさらに打ち消され、思わずスープのうまみが染みた米をかき込んだ。ホルモンやエビを入れることもできるほか、おなかいっぱいに食べたい人はうどんやラーメンも注文できるのでおすすめだ。 ◆サムギョプサル 韓国の焼き肉と言えば「サムギョプサル」。広安里(クァンアンリ)エリアにある豚肉専門店「コ・ハスン」で、熱々の人気グルメを堪能した。 焼いた豚ばら肉をチシャの葉やエゴマの葉に巻いて食べるのが定番だが、ガイドによると、最近は野菜が提供されない店もあるという。コ・ハスンも肉を巻く葉は出ず、大量の小鉢にタチウオの内臓の塩辛やみそ、にんにく、ワサビ、からし菜のキムチ、ネギキムチ、唐辛子などが入れられ、肉をお好みの味付けで食べることができる。 焼き肉奉行はもちろん、焼き慣れた店員。ブロック肉をはさみで切り、適切な焼き色になるまで世話してくれる。わくわくしながら焼き上がりを待っていると、店員が親指を立てて「OK」のサイン。肉を白菜のキムチの上に乗せて、いざ実食。 「マシソヨ(おいしい)!」。炭火で焼かれた豚肉の焼き加減は抜群で、どの付け合わせと一緒に食べても思わずうなるような味わい。特にタチウオの塩辛に付けて食べると、箸を持つ手が止まらない。韓国では、どれだけおなかがいっぱいでも鍋料理のチゲや冷麺を頼むのが文化という。テンジャンチゲ(みそチゲ)も注文し、うまみあふれるスープと白ご飯を一緒にほおばって大満足だった。
愛媛新聞社