ウクライナにインド砲弾か 友好国ロシア反発も黙認
【キーウ、ニューデリー共同】ロイター通信は19日、ロシアの伝統的な友好国インドの国営企業が生産した砲弾が欧州経由でウクライナに渡っていると報じた。ロシアの抗議にもかかわらずインドは黙認しているという。印ロ関係に影を落とす可能性がある。 報道を受け、インド外務省は「臆測に基づき誤解を招く内容だ。インドは自国の強固な法規制の枠組みに基づいて防衛輸出をしている」と反発するコメントを出した。 インド国営企業の元幹部や欧州政府当局者らによると、インド製砲弾のウクライナへの供給国にはイタリアやチェコが含まれている。ロシアのラブロフ外相は7月にインドのジャイシャンカル外相と会談した際、ウクライナがインド国営企業製の砲弾を使っているとして不満を伝えたという。 インド側には、長期化するウクライナ侵攻を軍需産業の好機と捉える見方があるとしている。