TOMORROW X TOGETHER、体調不良で途中退場したヒュニンカイが復帰…アンコールコンサートを盛況裏に終了
TOMORROW X TOGETHERが昨日(3日)午後、ソウル松坡(ソンパ)区KSPO DOME(旧オリンピック体操競技場)にて、3度目のワールドツアーのアンコールコンサート「ACT : PROMISE ENCORE IN SEOUL」を開催した。 TOMORROW X TOGETHERは、今年5月に3日間同じ場所で開かれた「ACT : PROMISE」の後、MOAたちとの再会への意欲を表していた。半年後に実現したアンコールコンサートでは、「年内に戻ってきます。この場でみんな待っていてください。ここでまた会いましょう」という約束を守った。 今年、TOMORROW X TOGETHERはソウル公演を皮切りに、アメリカ、日本など世界各地で計17都市28回の公演を成功裏に終えた。今回のツアーを通じて、2ヶ所の北米スタジアムでの公演、韓国歌手としてはデビュー後最短期間での日本4大ドームツアー開催という意味のある記録を作った。 体操競技場を埋め尽くした観客の熱い歓声の中でステージに上がったTOMORROW X TOGETHERは、「Deja Vu」「9と4分の3番線で君を待つ(Run Away)」でこの日の公演の幕を開けた。 リーダーのスビンは「5月に初披露した僕たちの3度目のワールドツアーを終え、アンコール公演でMOAのところに戻ってきました。残念ながら、今日がもう最終日です。今日もたくさんのステージを準備しましたが、僕たちもMOAたちも、すべての瞬間を楽しみましょう」と語り、「皆さん、昨日のアンコールの通り、皆さんの応援にかかっています。僕たちはMOAたちと夜を明かす準備をしてきました。ファイト!」と挨拶した。 体調不良のため、前日の公演に参加できなかったヒュニンカイは、この日のステージで復帰。彼は「MOAの皆さん、心配させてごめんなさい」と話し、「昨日、魂の友であるテヒョンが僕の気持ちを伝えてくれましたが、今日はその気持ちにお返ししようと思います。今日は大好きなMOAの皆さんのために家に帰らない覚悟で来ました。MOAの皆さん、今日、僕と一緒にテチャン(歌に沿って一緒に歌うこと)を楽しむ準備はできましたか? 自信ありますか? 今日は楽しくいきましょう」と語った。 ボムギュは「今日、MOAたちの声がイヤモニを突き抜けないのなら、今日は帰るしかないんです。それはMOAたちが今日僕を家に帰らせたいという意味だと思います。見守っています。昨日、体が壊れんばかりに踊ったらヘッドセットが壊れました。今、このヘッドセットは新品ですが、イヤモニの自分の声が割れそうです。チェックしてから戻ってきます」と話した。 テヒョンは「もう最終日だなんて信じられません。一緒にいると、なんでこんなに時間が速く過ぎるのでしょう。今日が最終日ですが、今日だけの切り札はありますか?」と尋ねると、スビンは「僕の切り札は、MOAです。MOAほど強い切り札はありません。今日はMOAのことだけ信じています。初日から最終日まで、MOAたちの歓声が僕たちに力を与えてくれます」と答えた。ヒュニンカイは「僕も兄さんと同じように考えています」と共感した。 ヨンジュンは「いくら完璧なステージをお見せしたい僕たちでも、ついうっかりミスをしてしまうことがあります。テヒョンさんほどの切り札はありません。だから僕はテヒョンさんを切り札にします」と明かした。テヒョンは「ありがとう」と答えた後、「僕の切り札はメンバーたちです。5人が一緒にステージにいるときほど力が出るものはありません」とつけ加えた。 続くステージでTOMORROW X TOGETHERは、国楽バージョンでアレンジした「Sugar Rush Ride」、パンクロックで再解釈した「New Rules」と「Thursday's Child Has Far To Go」、ハードロックバージョンにアレンジした「PUMA」、ヨンジュンが振付の制作に参加した「Growing Pain」、デイリーチャートにランクインするなどタイトル曲と同じくらい愛された収録曲「I'll See You There Tomorrow」などのステージを披露した。「Skipping Stones」のステージも見逃せないポイントだった。5人のメンバーたちは中央のステージと花道を行き来し、観客とアイコンタクトした。 今回のツアー名「ACT : PROMISE」には、「僕たちが共に過ごす明日を約束し、希望に向かって進んでいく」という5人のメンバーたちの未来志向的な抱負が込められている。TOMORROW X TOGETHERは、異なる少年たちが出会う過程を描いた最初のセクション「FIND THE NAME」を皮切りに、美しいが無責任の楽園を後にして出くわした現実を反映した「THE REALITY」、忘れていた夢とアイデンティティを思い出す過程で経験する成長痛を描いた「Growing Pain」、少年の心の中には常に夢があるという事実に気づく「I'LLL BE THERE TOMORROW」、約束した場所で再会しようと歌う「LAND OF PROMISE」まで、5つのセクションを披露し、デビュー後にリリースしたアルバムと連動させた興味深いストーリーの公演を披露した。 史上最大規模の舞台セットや演出も、観客をその世界観に入りこませた。メインステージは360度活用できるように設計され、2019年に発売された「Nap of a star」のミュージックビデオの中の5つの分かれ道をイメージしたステージの中央には、特別製作されたリフトが準備され、観客に開放的な視野とダイナミックな演出を披露した。2度目のツアーより2倍ほど大きくなった大型LED、4倍以上大きくなった14mの大型蒸気機関車のセット、圧倒的な数のレーザーと照明なども使われ、公演の雰囲気を盛り上げた。アンコール公演には、8月に誕生したTOMORROW X TOGETHERの初の公式キャラクターの「PPULBATU」も参加した。 この日の公演のハイライトは、なんといっても初公開された新曲「Over The Moon」のステージだった。TOMORROW X TOGETHERは本日(4日)午後6時、この曲をタイトルに掲げた7thミニアルバム「星の章:SANCTUARY」を発売する。「Over The Moon」は、君と共にする未来への期待とときめきを歌ったラブソングだ。爽やかながらもおぼろげで、ロックのエネルギーなど、グループの強みが集約されている。ビンテージなサウンドとユニークなR&Bのグルーヴは、聴く楽しさを倍増させる。 メンバーたちは今回のニューアルバムを通じて「夢の章」と「混沌の章」「名前の章」に続く4番目のシリーズ「星の章」の幕を開ける。再会した君を通じて経験した魔法のような瞬間と、それによって変わった世界を多様な愛の感情で表現する。前作で米ビルボードメインアルバムチャート「ビルボード200」で3位、アメリカで上半期のCD売上2位、海外アーティストとして初めて10枚のアルバムが連続でオリコン週間ランキングで1位を獲得するなど、輝かしい成果を収めただけに、ニューアルバムの活動でまたどのような記録を打ち立てるのか、これからが注目される。 新曲のステージを初めて披露した後、ボムギュは「MOAの皆さんが予想したそのステージをついにお見せしました。今日が発売前日だからか、すでにカムバックした気分です」と語った。 スビンは「今ショーケースをした気分でした。それほど緊張しました。今回のアンコールでMOAさんたちに与えられる一番大きなサプライズプレゼントは何なのか悩みました。どんなステージよりも、僕たちのカムバック、そして僕たちの新曲のステージを待っていらっしゃるだろうと思って準備してみました。もう公開まで一日しか残っていないTOMORROW X TOGETHERの7thミニアルバムのタイトル曲『Over The Moon』を皆さんに一番先にお見せしました」と微笑んだ。 ヨンジュンが「MOA、僕たちの『Over The Moon』の最初のステージはどうだったの?」と聞くと、客席からは歓声が上がった。彼は「少し緊張しています。ちょっと寒くなっている中、TOMORROW X TOGETHERの温かい感性でMOAの皆さんの心が温かくなったかどうかは分かりません」と話した。 テヒョンは「僕も久しぶりに緊張しました。TOMORROW X TOGETHERのセレナーデのような歌です。君、MOAたちによって美しくなった世界と、これから一緒に過ごす未来への歓喜とときめきの感情を歌に込めました」とタイトル曲を紹介した。 ヒュニンカイは「来週から音楽番組にも出演しますので、MOAの皆さんの応援も楽しみです」とし「MOAの皆さん、今回の活動も頑張りましょう。明日午後6時に公開されるアルバムをたくさん愛してください」と話した。 公演の最後にはメンバーそれぞれが感想を語った。テヒョンは「一昨日、昨日に続き、MOAの皆さんがものすごいエネルギーを見せてくださって、本当にとても幸せな3日でした。また、今日はヒュニンカイまで一緒に公演をすることができて、僕はこの上なく幸せでした。実は練習ができなかったり、初めてお見せするステージがあったりする時には緊張しますけど、今日は後者でした。本当にすごく緊張しました」と語った。 それから「気に入ってくだされば幸いです。今回、5人が一丸となってアルバムを一生懸命に作りましたので、一緒に楽しく活動したいです。3日間、とても幸せにしてくださって感謝し、これからの活動は僕が幸せにします。愛しています」とつけ加えた。 ヨンジュンは「さっきヒュニンカイが少し泣いた時もそうだし、新曲のステージが終わった時も少し泣きそうになりました。本当に簡単ではありませんでしたが、今日はMOAの皆さんのおかげでとても幸せでした。今回のカムバックを待ってくださったMOAの皆さん、本当にありがとうございます。心から」と伝えた。 それから「ヒュニンカイと一緒に、メンバー全員揃ってできて本当に嬉しかったです。やむ無く僕たちもつまづく時もあるでしょうし、ボムギュの時も、ヒュニンカイの時も、僕たちはいつも勝ち抜くでしょうし、危機を機会に変えます。僕たちが愛するすべての人々、そしてメンバーたち、MOAの皆さんだけを見て、これから走っていきます。今回の活動でもまた一緒に走ってください。3日間、本当にありがとうございました。愛しています」とつけ加えた。 ボムギュは「すべてのツアーがそうですが、今回のツアーは本当に容易ではなかったと思います。僕は本当に危機だと思った瞬間から機会を得たことが何度もありました。僕が終わりだと思っても、そのまま諦めてはいけないと思いました。今回のアルバムも一生懸命に準備しましたし、これからも頑張ります」と語った。 続けて「以前、MOAの皆さんが『私たちはどんな関係なの?』と聞いた時、『僕たちはベストフレンドだ』と言いました。それも事実ですが、今はそれよりずっと深い関係になったと思います。愛と言うじゃないですか。愛というのはお互いに全てを与えられる関係を意味しますが、僕はMOAの皆さんが僕たちにくださる愛にとても感謝し、僕の幸せを少し諦めても、MOAの皆さんが幸せだったら嬉しいです。僕の本心です。本当にMOAの皆さんのこれからの道が全て輝いて、幸せになってほしいです。アンコールコンサートはこうして終わりますが、終わりではありません。明日カムバックします。MOAの皆さんも一緒に力強く走りましょう。これからも頑張ります」とつけ加えた。 ヒュニンカイは「本当に色々なことがありました。実は、ステージに立つ前から体調がよくありませんでした。しかし、見に来てくださった方々もいらっしゃいますし、最後までやりたいと思いました。それができなくなったとき、正直に言ってとても申し訳なくて、罪悪感がありました。でも、ありがたかったです。僕のパートを歌ってくれる姿を遠くからずっと泣きながら見ていました。本当にありがたくて、僕は本当に幸せな人なんだと思いました。僕の周りにはとても素敵で愛らしい人たちがいて、僕は本当にラッキーな人だと思います。感謝しています。これからの活動も頑張りますので、楽しみにしてください。頑張ります。元気に年末まで一生懸命に走りたいと思います。感謝し、愛しています」と語った。 スビンは「ツアーをしながらアルバムの準備もしました。僕たちメンバーたちはみんなすごく疲れてもおかしくないのに、大変なスケジュールの中でも不満を言うことなく、本当に誠実に、とても一生懸命に走ってきました。今日のステージを公開した時、皆さんが歓声を上げてくれて、とても胸がいっぱいで、これまで大変だった時間がすべてなくなったような気がして、今日は本当に嬉しかったです。ツアーの終わりが近づけば近づくほど、一つひとつの公演が名残惜しくて、終わらせたくないという気持ちでした。今日もアンコールコンサートの最後の公演をしながら、この時間がとても貴重で大切で、時間が過ぎないでほしいと思いました」と語った。 続けて「今日のコンサートが始まりです。明日カムバックして、年末のイベントなど、会う機会がとても多いです。今年の最後まで、一緒にかっこよく終わらせましょう。僕たちも頑張りますので、MOAの皆さんも温かい目で見守ってください。ありがとうございます」とつけ加えた。
ファン・ヘジン