予備校が突然閉校 返金されない授業料 弁護士「生徒たちへの義務を果たしていない」
メ~テレ(名古屋テレビ)
名古屋市東区にある予備校が6月突然閉校し、生徒らからは困惑の声があがっています。年間授業料を支払ったばかりの保護者もいて、対応策を弁護士に聞きました。 「一番最初は、もうとにかく喪失感。何か失ってしまったような。いろんな意味で、お金も子どもの大切な場所というか…」(保護者) そう戸惑いの言葉を口にする、名古屋市の男性。 高校1年生の息子が、約2年前から予備校に通っていました。 「困る。いつも勉強していた場所がなくなるから。もうすぐ期末テストもある、期末テストが終わるまでは続いてほしかった」(高校1年生の息子) “現役医学部生の個別指導”をうたう「ビクセス予備校」は、先月、突然閉校しました。
閉校直前に約100万円を支払う
「個別指導は先生の質によって、大きく差が出てしまう。ビクセス予備校は、かなり質の高い先生を用意している。豊富にいるところは、非常に魅力的だった」(保護者) 信頼していた予備校の閉校は、まったく想像しておらず、6月24日から1年間の授業料、約100万円を支払ったばかりだったといいます。 「言葉を変えると、計画倒産じゃないかと正直疑う。年払いしたものが、まるっとなくなってしまって。『はい、じゃあ次』っていけるような家庭でもない。考えなきゃいけないことがあるので、非常につらい」(保護者) 閉校の連絡は事前には一切なく、保護者らへの報告は1通のメールだけでした。 「ビクセス予備校は、2024年6月28日をもって閉館いたします。6月29日以降は塾に入ることができなくなります」(保護者に届いたメール)
閉校の影響は受験生にも
突然の閉校の影響は、受験生にも―― 「もっと早く知らせてほしかった」(ビクセス予備校に通っていた高校3年生) こちらの高校3年生の生徒は、「閉校の日」も授業を受けていたといいます。 「普通に授業があったのに、急に閉館って言われたから。あれ?うーんとは思った」(高校3年生) まもなく受験を迎える、高校3年生の生徒。 閉校の前日に、7月分の追加講座の費用4万4000円を支払ったばかりでした。 「お金は返してほしい。もっと真摯に対応してほしい。受験への影響は、少なからずあるとは思う」(高校3年生)