あなたはポロシャツ派? モックネックシャツ派? 夏ウェアのこだわりをプロと識者に聞いた
●モックネックといえば青木功かタイガーか モックネックといえば青木功さんのトレードマークでしたね。今はタイガー・ウッズ。襟は随分低くなりましたが。なんですが、実は僕はモックネックは着たことがありません。少し大きめの純綿のポロシャツがもっぱら。なぜ大きめかというと、純綿で体にぴったりだと、少し硬くてスウィングの捻転の時、引っ掛かり感があるんですよ。なので今は綿にちょっと混紡が入った素材にしています。化繊は汗が渇いた時にひんやりを通り越して寒くなるので着ません。 若い時は下着は着ませんでしたが、50歳でシニア入りした時ぐらいから下着は必須になりました。下着も必ず綿で化繊はNG。真夏でもそうです。下着を着ていないと、汗が渇いた時、寒くなり体が冷えるんですよ。加齢すると体温の変化に弱くなる、そんな気がします。(水巻善典、プロゴルファー) ●「これ、Tシャツじゃない?」 最近のモックネックは襟部分が2センチくらいしかないものもあり「これ、Tシャツじゃない?」と思うこともしばしば。ゴルフウェアメーカーのロゴなどがついていれば、誰かに指摘されたとしても「これ、○○が出しているゴルフウェアなんで……」と言えるので、ちょっと安心感はあります。(40代男性、兵庫県) ●ポロシャツとモックネックを半々 契約・所属している会社がアパレルなので、夏場にはそこのポロシャツ、モックネックを半々くらいに着ています。昔はポロシャツが圧倒的に多かったですけど、今は半々。ポロシャツは真夏には襟を立てて首筋を日焼けから守っていましたが、モックネックならそうしなくて済みます。昔、青木(功)さんが着てた頃のモックネックより、襟が低くなって首の窮屈感も減りました。ただし、ポロもモックも綿は絶対駄目、化繊に限ります。これはズボンもそうです。 なぜなら綿だと汗で肌にくっついたり、汗ジミの後は塩が吹いたりします。これは避けたい、下着を着るのもその理由からです。どんなに汗をかいても塩のシミが上着に残ることはありませんから。一応”見られる”職業なので、そうなったらみっともないじゃないですか。化繊だと速乾性がありますからね。それに綿だと伸び縮みしませんので、スウィングも窮屈になります。その点、化繊は伸縮性に優れています。ぼくは北海道出身なので、暑さというより湿気=汗に弱いんです。(高橋勝成、プロゴルファー) ●UVカット機能付きの長袖モックか、ポロシャツならハイネックのインナーと重ね着 基本はポロシャツですが、モックネックも着ます。夏のゴルフで一番気を付けているのは汗対策より紫外線対策。私が行くゴルフ場は軽井沢・蓼科周辺なので、暑いというより日差しが強く紫外線がキツい。モックネックは首筋を守るためには良いと思うから。またポロもモックも半袖ではプレーしません。 UVカット機能付きの長袖モックを着るか、ポロシャツならハイネックのインナーと重ね着。日焼け止めは少しの汗で流れてしまうし、手がベトベトしてグリップが滑ってしまうことも。なので、私のUV対策、皮膚がん予防はウェアで、です。(石井米二郎、ゴルフ場運営アドバイザー) ●ここ数年、モックネック派です 最近のモックネックは、素材、デザイン、着心地などずいぶん進化しました。それまでは首周りがかなりハイネックになっていて暑かったし、窮屈なくらい締まっていたり、逆にダランと伸びたりして、みっともないことも。ポロシャツも着はしますが、モックネックのほうがスポーティですし、ボタンもなくてすっきりします。 アンダーウェアは着ない派。温度調整がしづらく、寒くなったらアウター1枚羽織ればいいと思うので。あとUV対策への関心は低いかも。歳をとると両腕や、手袋をしない右手にシミなどダメージが出てくるかもしれませんが、今はまだそこまで考えていません。(50代男性、埼玉県) ※週刊ゴルフダイジェスト2024年5月28日号「山を動かす~夏ウェア、ポロシャツ派?モックネックシャツ派?」より
週刊ゴルフダイジェスト