吉本興業、ガバナンス強化を発表 タレント100人以上にヒアリング
吉本興業は24日、公式サイトでガバナンス強化などに向けた対応指針を発表した。 サイトでは「改めまして、昨年末の一部週刊誌の報道以降、多くの皆様にご迷惑とご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます」とダウンタウン・松本人志に関する報道に関して謝罪。その上で「本件につきましては、当社として、真摯(しんし)に対応すべき問題と捉え、事実確認等を進めるとともに、様々な教育・研修等を実施してまいりました。具体的には、昨年末からこれまで、外部の弁護士を交え、報道内容に関係するタレントを含め、若手・中堅・ベテラン・女性タレント等、100名以上に対するヒアリングを行ってまいりました」とした。 聞き取り調査の結果については、「『不快な思いや精神的苦痛を受けた方がおられたのであれば申し訳ない』、『たとえ私生活であっても、所属タレントとしての立ち振舞いや社会人としての自覚を大切にすることを再認識した』、『タレント同士が話をして高め合う必要がある』などといった意見が聞かれました」と報告した。 今後の対策に関して、吉本は「所属タレントに対するヒアリングを実施し、全社員・全所属タレントへの指導及び教育を徹底してまいります。今後とも、外部有識者の意見・助言等をいただきながら、全社員及び全所属タレントを対象として、実効性のある教育・研修を実施し、時代の趨勢(すうせい)・価値タレントを対象として、実効性のある教育・研修を実施し、時代の趨勢・価値観の多様化に沿った事業・芸能活動が行われるよう努めてまいります」とした。 今回の発表では2025年に開催の大阪・関西万博に関しても言及した。「よしもと waraii myraii館」の出展を予定している吉本は「当社は、大阪・関西万博の開催・運営における中立性や公正性を害することがないよう、日本国際博覧会協会による公募案件を含め同協会が発注する事業は受託しないことを既に取締役会において決定している」とした。
報知新聞社