【混戦・東京15区補選】自公推薦見送り騒動のウラ側と票の行方は?(2つの誤算)
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年4月26日に公開された動画でのテーマは「衆院補選東京15区候補者乱立トラブルも」です。 ゲストに朝日新聞政治部記者の今野忍氏と産経新聞デジタル報道部政治担当デスクの水内茂幸氏をお招きし、東京15区の各政党の裏話や注目ポイントについて語っていただきました。 自民党関係者が語る自民票の分析結果?!とは? 【このトピックのポイント】 ・小池都知事が電話で謝罪?!乙武氏擁立の裏話を披露 ・自民関係者が語る!自民支持層の投票先の調査結果とは?! ・1カ月前では想像できない「奇妙な逆転現象」とは?!
東京15区の情勢分析
東京15区の立候補者は、届け出順でNHKから国民を守る党の福永活也氏、無所属の乙武洋匡氏、参政党の吉川里奈氏、無所属の秋元司氏、日本維新の会の金澤結衣氏、つばさの党の根本良輔氏、立憲民主党の酒井菜摘氏、日本保守党の飯山陽氏、無所属の須藤元気氏の9人です。 MC伊藤由佳莉「立候補者の顔触れをご覧になっての印象はいかがでしょうか?」 水内氏「面白いですよね。実に面白い!近年にないくらい面白い選挙だと思いますよ」 今野氏も「誰が勝ったらどの政党が勝ちになるのかもよくわからないほど入り組んだ状況だ」と語っていました。 各社の調査結果によると、現在の情勢については、一貫して立憲民主党の酒井氏がトップです。その後に、維新の金澤氏、無所属の乙武氏、無所属の須藤氏、飯山氏が続きます。 「全体として酒井さんがちょっとだけ頭が出ていて、2位から5位くらいまでの方は、調査によって数ポイント単位で順位が入れ替わっている状況」と水内氏は解説しました。
自民党の推薦見送り騒動の裏側を解説!
裏側を取材されているお2人にお伺いしたいのですが・・・。 「乙武さんについて、当初自民党が推薦する予定という話が結果的にナシになったのはどういう経過なのでしょうか?」とMC伊藤が質問。 東京15区は2代続けて自民党議員が不祥事で辞任。今回の補選では、長崎は不戦敗で、島根は厳しい情勢です。東京15区で自民が推薦した候補者が当選すれば「岸田政権として最低限の恰好だけはつくと考えていたのでは」と水内氏。 当初、自民党の茂木幹事長が記者会見で乙武氏を推薦する意向という話がありました。この経過について、今野氏は「自民東京都連会長の萩生田さんと公明党の東京代表の高木さんに小池都知事自らが『乙武さんが出るからよろしく』と電話をした」という裏話を披露しました。 では、一度表明された乙武氏の推薦の話がなぜ見送られたのでしょうか? 水内氏は「誤算があった」と語ります。 1つめの誤算は、乙武氏自身が、自民党の推薦をいらないと判断したことです。 「そういうもの(自民党の推薦)がなくても勝ち切れると(乙武氏が)思ったのではないか?」と水内氏は推察します。 今野氏は「裏金問題で自民党への逆風が強いので、自民の推薦がない方が自分の評価が上がるという計算が働いたのでは」とコメントしました。 その後、小池都知事は萩生田氏と高木氏に謝罪の電話を入れたそうです。 今野氏は「小池都知事は、7月の都知事選のために自民党と公明党に恩を売りたかったのでは?」と推測しました。