予算委員長は立憲で合意 自民・国対委員長「衆院選結果受け止めた」
自民党の坂本哲志国対委員長と立憲民主党の笠浩史国対委員長は7日、国会内で会談し、衆院の委員長ポストを巡り、予算委員長を立憲、議院運営委員長を自民に割り当てることで合意した。首相ら全閣僚が出席する予算案審議の議事進行で、野党が主導権を握ることになる。 戦後、野党議員が衆院予算委員長を務めた例は4例あるが、就任後に与党所属から野党所属となったケースが多く、野党議員が予算委員長に就任するのは異例。会談では、17の衆院常任委員長ポストを議席数に基づき「ドント式」で割り当てることでも合意した。自民8、立憲6、日本維新の会と国民民主党、公明党が各1となる。衆院選前は自民13、公明2、立憲2だった。 正副議長については、第1会派から議長、第2会派から副議長を選出してきた先例にならって、自民が議長、立憲が副議長の候補を立てることを確認した。自民は額賀福志郎氏を推す方針で、選出されれば衆院選を挟んで議長を務めることとなる。 坂本氏は記者団に、予算委員長を譲ったことについて「衆院選の結果を真摯(しんし)に受け止めたい」と述べた。笠氏は「自民1強体制のなかでは数の力で押し切る、国会軽視の姿勢がたびたびあった。予算委という重要な委員長ポストを預かるわけだから、国民の負託に応えるだけの熟議を重ねていきたい」と語った。 また、両氏は11日召集予定の特別国会の会期について14日までの4日間とすることで合意。坂本氏は特別国会後、早期に臨時国会を召集できるよう努力すると伝えた。【森口沙織、中村紬葵】