東京・歌舞伎町のホストクラブ2店舗で悪質な法令違反があったとして、東京都公安委員会は29日までに、風営法や都ぼったくり防止条例に基づき、2店舗に営業停止を命じる行政処分を出した。警視庁への取材で分かった。26日付。捜査で違反行為が確認された。 　4月21日まで営業停止となった「DEJAVU」では、昨年8月、女性客に「飲まないと帰れない」と言って帰らせず、近くのATMで現金を引き出させて85万円を支払わせる都ぼったくり防止条例違反があった。同条例に基づくホストクラブへの営業停止命令は初めて。 　ホストクラブ「CROWN」は5月31日までの営業停止。昨年3月に18歳未満の少女を店に立ち入らせる風営法違反の行為が確認された。同様の違反があったとして、同じ会社が運営するメンズコンセプトカフェ1店舗にも5月31日までの営業停止命令を出した。 　ホストクラブを巡っては、ホストや店が飲食代を肩代わりして客に後払いさせる「売り掛け」が悪用され、高額な借金をした女性が売春を強いられるケースがあり、警視庁は警戒を強めている。