フジ梅津弥英子アナ “検察なめんなよ”検事の恫喝的取り調べに「心臓がバクバク…まともな受け答えが」
フジテレビの梅津弥英子アナウンサー(46)が22日、同局「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。大阪地検特捜部が捜査した業務上横領事件で無罪が確定した不動産会社プレサンスコーポレーション(大阪市)の山岸忍元社長(61)が国家賠償を求めた訴訟について言及した。 20日に大阪地裁で開かれた弁論では、特捜部検事が山岸氏の元部下を取り調べた際の録音・録画データが再生された。映像には、当時特捜部に所属していた田渕大輔検事(52)が「ふざけんな」「検察なめんなよ」などと罵倒し、机を叩き様子が収められていた。 閉廷後の記者会見で山岸氏は「検察の見立てに合わないから怒って、うそをつかせていた」と田渕検事の取り調べを批判。「検事個人の問題ではなく、検察組織が改革をしないといけない」と訴えた。 山岸氏は学校法人の土地売却資金21億円の横領を共謀したとして、19年に特捜部に逮捕、起訴された。大阪地裁は共謀があったとする元部下らの供述の信用性を否定。21年に山岸氏に無罪を言い渡し、確定した。 番組では、田渕検事の恫喝的な取り調べ映像を放送。梅津アナは「特捜部の取り調べ、映像からかなり強引な取り調べ手法というような印象が伝わってきますよね」と言い、取り調べを受けた山岸氏の元部下について「(恫喝され)言いたいことも何も言えないというか、心臓がバクバクしてたぶんまともな受け答えができないような状況に追い込まれるだろうなと思いました」と自身の受け止めを話した。 ◇大阪地検特捜部の横領無罪事件 大阪府の学校法人の元理事長が不動産会社プレサンスコーポレーション(大阪市)の山岸忍元社長らと共謀し、法人の土地の売却手付金21億円を横領したとして、大阪地検特捜部に2019年に逮捕、起訴された。21年の大阪地裁判決は、山岸氏の関与を認めた元部下の供述を「虚偽の可能性が高い」と判断し、山岸氏に無罪を言い渡し、その後確定。山岸氏は22年に違法な取り調べがあったとして国に7億7000万円の損害賠償を求めて地裁に提訴した。