ベルテックス静岡は敵地で福岡に勝利もプレーオフ進出はお預け…バスケットボール
◆バスケットボールB2リーグ最終節 ベルテックス静岡81―63福岡 ベルテックス静岡は敵地で福岡に81―63。勝利したものの、ワイルドカード(WC)で最後の1枠を争う神戸も熊本に勝ったため、プレーオフ(PO)進出はお預け。PO切符は最終戦にもつれ込んだ。21日にベルテが福岡に勝てば文句なしで“切符”を獲得。敗れた場合でも、神戸が熊本に負ければPO進出が決まる。 悲願のPO進出をかけ、博多に乗り込んだベルテックスの選手が躍動した。西地区2位ですでに、PO進出を決めている福岡に18点差で快勝。ファクンド・ミュラーHC(50)は「前半からいいプレーが出来た。相手を63点に抑えていいディフェンだった」と、納得の表情を浮かべた。 目の前の試合に集中した。PO最後のイスをかけて争う神戸がベルテより1時間早く試合を開始。試合途中、神戸が熊本に勝った時点でこの日のPO進出は消滅したが、指揮官は「神戸の結果は見てなかった。違う試合を気にするよりも、目の前の試合に集中しなければいけなかった」と、話した。 ベテランが攻守で引っぱった。今季加入した橋本尚明(31)が、フィールドゴール4本打って4本決めた。アシストも6と、周囲を生かした。強度の高いディフェンスでも貢献した背番号16は「こういうタフな試合で貢献するために、ここに来た。いつも通りのプレーが出来た」と、胸を張った。 残りは1試合。勝てば、POの切符が手に入る。「シンプルに勝てばいい。勝つことだけを考えてあしたも臨みたい」と、指令塔の岡田雄三(28)。控え室には、チームに送られてきた約300通の応援メッセージを張って気持ちをひとつにした。「静岡からも応援してくれるので、POの切符を持ち帰りたい」。前節の愛媛戦での連勝に続き、敵地連勝でリーグ戦を締めくくる。(塩沢 武士)
報知新聞社