ミシェル・ヨー、不妊症が離婚の原因だったことを語る「最悪なのは毎月、失敗したと感じること」
アジア系の女優として初めてアカデミー賞主演女優賞を受賞、間もなくアメリカで公開される映画『ウィキッド ふたりの魔女』にも出演しているミシェル・ヨー。不妊症に苦しんでいたことを告白した。
今週、ラジオ局「BBCラジオ4」の女性向け番組「ウィメンズ・アワー」に出演したミシェル。「最悪の瞬間は毎月失敗したと感じること、『どうして?』と思うこと。それから、ある時点で自分を責めるのをやめる。体には、果たせないある種の機能が存在するもの。そういうものなの」と語った。「そこから解放されて前に進むしかない。自分を責めるのをやめなくてはならないときが来ると思う」。
ミシェルは1988年に映画制作会社の社長ディクソン・プーンと結婚、女優業から引退するが3年後に離婚。映画界に復帰した。今回の番組では結婚生活がうまくいかなかった一因は不妊だったことにも言及した。「(不妊を)受け入れるのには長い時間がかかった。最初の結婚が壊れた主な原因だから」とコメント、「10年経っても20年経っても、彼が望むような家族を私に与えられない」から別れることが必要だったと振り返った。ちなみにプーンにはその後子どもが生まれ、ミシェルはその子のゴッドマザーになっているという。
ミシェルはその後、フェラーリF1チーム代表のジャン・トッドと交際。長らく事実婚を続けてきたが昨年法的にゴールインした。今でも自分の子どもを持てないことを考えることがあるけれど、今はトッドの息子に子どもが生まれたことを嬉しく思っているとも。「私は62歳。もちろん今子どもを産むつもりはないけれど、孫が生まれたばかりなんだ。自分の人生に赤ちゃんがいることをとても恵まれていると感じている」。ちなみにミシェルは番組を聴いているカップルたちにアドバイスも。交際初期の段階でどんな家族を持ちたいかを話し合っておくべきだと話している。不妊やそれに対する苦しみは同じ女性であっても語り合うのが難しいもの。それを率直に語ったミシェルに共感や賞賛の声が上がっている。