【山口県】周南公立大 3学部5学科に510人 入学式で大学歌を披露
山口県周南市の周南公立大学(髙田隆学長)の入学式が4日、市文化会館大ホールで開かれ、今年度から新入生の受け入れを始めた3学部5学科に510人が入学した。この日は周南公立大学歌の披露、新学部学科開設セレモニーも開かれ、2年前に徳山大学を市立化して誕生した同大学が新たな一歩を踏み出した。 入学式では、藤井律子市長が「私たちのまちの大学、私たちの学生として精一杯応援します。真っ白いキャンバスに皆さんらしい絵を描いてください」▽髙田学長が「地域は世界につながっています。地域で学んだことを生かして世界を変えてください」と式辞を述べた。 村岡嗣政知事、柳居俊学県議会議長の祝辞が続き、新入生を代表して、新南陽高出身で、人間健康科学部スポーツ健康学科に入学した白砂創大さん(18)が「周南圏域との関係を重視したカリキュラムを通して、地域の発展に貢献していく喜びを実感し、物事を主体的に考え、充実した学生生活を送ります」と宣誓した。
県内151人、周南3市が56人
新入生は経済経営学部経済経営学科(定員160人)が178人▽人間健康科学部スポーツ健康科学科(80人)が82人▽看護学科(80人)が81人▽福祉学科(60人)が60人▽情報科学部情報学科(100人)が109人。男子学生が278人(54.5%)、女子学生が232人(45.5%)。留学生は中国からの3人だった。 志願者総数は2,330人でそのうち県内は379人、周南・下松・光市が107人、周南市だけでは35人。県内出身の入学者は151人で3割近くを占め、周南・下松・光市は56人、周南市は29人だった。山口県以外では広島県が83人と多く、岡山県が32人、兵庫県が25人、島根県、愛媛県がいずれも22人だった。
作詞・宇多喜代子、作曲・光田康典
大学歌の作詞は同市出身の俳人で現代俳句協会名誉顧問、芸術院会員の宇多喜代子さん、作曲は同市熊毛地区の出身でテレビ、アニメ、ゲームの音楽など幅広く活躍している作曲家の光田康典さん。出席した2人に藤井市長、髙田学長から感謝状と花束が贈られた。 同大学吹奏楽部の演奏に合わせてこの日のために作った合唱団が2人を囲んで大学歌を歌った。宇多さんは「大切に歌ってもらい、感激でいっぱいです」▽光田さんは「自然豊かな山口県、ふるさとを思いながら曲を書かせてもらいました」と話した。 最後の新学部学科記念セレモニーはサプライズゲストとして、島谷ひとみさん、STU48、HIPPYさんが登場。STU48の「瀬戸内の声」を吹奏楽部がコラボ演奏するなどして盛り上げた。
周南公立大学歌
作詞:宇多喜代子 作曲:光田康典 編曲:福嶋頼秀 さみどりの輝く若木 みはるかす瀬戸の日をうけ さやさやとその芽育み 志高きを秘めて 学びの庭に集えるわれら すこやかにあれ つよくあれ 根を太く幹太き一本 周南の山をそびらに 日に雨にみどりを深め 志高きを掲げ 大空に聳(そび)ゆるわれら すこやかにあれ つよくあれ