年間通じ20件、月2件開催へ 来年の三重・松阪市制20周年記念事業
7月31日まで募集 事業は応募者主体で行う
市民が提案し自ら実施する「松阪市制20周年記念事業」の選考委員会が15日、三重県松阪市役所で始動した。同日午前10時から第1回があり、募集要項を承認した。「松阪市民の一体感の醸成につながる事業」20件程度を目標に、きょう16日から募集する。会合には公募枠委員3人も含めた9人が出席し、会長には村林守さん(三重中京大学名誉教授)を選んだ。 会合には委員10人のうち、欠席の1人を除く9人が出席。互選による役員の選任では会長に村林さん、副会長に髙島信彦さん(蒲生氏郷公顕彰会会長)が就いた。選考スケジュールを確認し、募集要項案についても全会一致で承認した。 村林会長は「一般に公募して市民にやっていただくというのは松阪ならではで他の市町村より一歩も二歩も進んでいる。たくさん応募もあると思うので、選ばなければいけない責任も重大」と決意を語った。 正副会長以外の委員は次の皆さん(かっこ内は所属など) 後藤禮雄(松阪青年会議所理事長)、原田青子(市小中学校校長会、小学校校長会副会長)、中北直子(インノースデザインオフィス代表)、木本英伸(公募委員)、青木謙(同)、萩原則子(同)、川村浩稔(市産業文化部長)、藤木洋司(市企画振興部長)
8月にプレゼン、11月決定 市の補助、事業経費の3分の2
記念事業は「松阪市民の(誇りや自負などの)シビックプライドや、一体感の醸成につながる」ものが対象。〝市直営〟事業ではなく、応募者が実施し、市は経費などを支援する補助金事業のような形式を取る。また象徴的な事業を一つ選定するのではなく「月に2事業、年間20事業程度」(市経営企画課)の件数で選び、2025(令和7)年中を通じて、切れ目無く事業が実施される形を目指しているという。 ただし記念事業は同年1月1日から12月31日の期間内に実現できるもの。営利目的や宗教・政治に関連した事業は対象外となる。募集期間は、きょう16日~7月31日まで。申請書などを所定の様式の書類に記入し、経営企画課に提出する。 市が補助する事業経費は講師や出演者への謝礼、消耗品購入費を想定。補助額は対象となる事業経費の3分の2で上限は決めていない。事業実施に伴う収入のうち、事業経費の3分の1を超えない分は応募者に入る。 8月のプレゼンテーション審査を経て11月には決定。並行し、関連予算も市議会定例会に議案上程し、可決を目指す。 問い合わせは市経営企画課TEL 0598(53)4319 へ。