能登半島地震を引き起こした海底活断層か 石川県珠洲市北方向の沖で海底が約4m隆起~海上保安庁
海上保安庁が測量船による能登半島周辺の海底地形調査を行ったところ、珠洲市の北の海底で、最大4メートルの隆起を確認したと発表しました。 【CGで分かる】約4m隆起って? 大規模な地殻変動…初めてじゃない 能登半島地震 海上保安庁は、石川県珠洲市周辺の海底地形の変化を確認するため、先月18日から24日にかけて、測量船「天洋」による調査を行いました。 今回の調査で得られた水深データと2002年のデータを比較したところ、珠洲市の北方沖約1キロから4キロに位置する水深30メートルから90メートルの海底が、長さ約14キロメートルにわたり、最大で約4メートル隆起していることが分かりました。 政府の地震調査委員会によりますと、元日に発生した能登半島地震は能登半島北側にある複数の海底活断層が連動して発生したとみられていますが、海上保安庁によりますと、今回の調査で隆起が確認された場所はこれまでに分かっている海底活断層の位置とおおむね一致しているということです。 さらに、これまでに活動時期が分からなかった断層でも隆起が認められていて、今回の能登半島地震によって動いたものと考えられるということです。 海上保安庁は、能登半島地震の発生以降、周辺海域の海底地形の調査を行っていますが、今回確認された隆起量は珠洲市周辺でこれまでに報告されたものとしては最大です。 海上保安庁は11日に行われている地震調査委員会に調査結果を報告しています。