新幹線開業の一方で 和倉温泉発サンダーバードはラストラン
新幹線の県内全線開業へ期待がふくらむ中、七尾市の和倉温泉と大阪を直通で結ぶ特急サンダーバードは15日で廃止となります。 和倉温泉駅では、駅員や地元客らに見守られながら最後の列車が出発しました。 9:51出発前のセレモニーで「サンダーバード、和倉温泉・大阪間直通運転 大変、 ご苦労様でした。長い間ありがとう」(JR西日本金沢支社七尾鉄道部 江下喜久夫部長) 15日、ラストランを迎えた七尾市の和倉温泉駅発着の特急サンダーバード。 最終列車の指定席186席とグリーン席36席はいずれも予約で満席になり、駅舎には乗客や鉄道ファンが集まりました。 「サンダーバードがなくなると、乗り換えが都合悪くなるかも(中能登町から来た乗客) 「サンダーバードは北陸を代表する特急列車と言っても過言ではない。できれば乗っておきたいと思って」(埼玉から来た乗客) そして、発車時刻の10時13分。 駅長「発車!」「大阪へ向かう特急サンダーバード、最後の列車が今七尾市に別れを告げて和倉温泉駅を出発しました。」(北野真啓記者) 1997年3月に運転を開始し、関西方面から多くの観光客を運んだサンダーバードですが、和倉温泉の旅館関係者も廃止を惜しみます。 「和倉温泉という能登にそんな温泉があったのかということを日本国中にアナウンスしていただいた。和倉温泉がここまでになれたのもサンダーバードのおかげ」(和倉温泉観光協会 小田禎彦顧問) JR西日本では、16日以降金沢―和倉温泉間を往復する特急 能登かがり火を、これまでより1往復多い5往復に増やして運行します。
北陸放送