AIでパソコン操作を自動化、アンソロピックが新モデル発表
Kenrick Cai Jeffrey Dastin [サンフランシスコ 22日 ロイター] - 米新興人工知能(AI)企業のアンソロピックは22日、コンピューター上のタスクを自動で実行し、人の代わりにキー入力などをする新たな機能を備えたAIモデルを発表した。 同社のジャレド・カプラン最高科学責任者は自動化機能について、「かなり複雑なタスクをこなすためにマウスをどこに移動させ、どこをクリックし、何をタイプするか」を指示できると語った。 この機能はソフトウエア開発者向けに公開され、人が介入せずに複数のタスクを自動実行する「AIエージェント」などを想定。公開されたデモでは、グーグル検索や地図サービスなどのプログラムを利用し、日の出を見るための予定が自動作成される様子が披露された。 アンソロピックは大規模言語モデル「クロード」を手がけ、今回は中位モデルの「ソネット」と最安価モデルの「ハイク」をアップデートした。 コンピューターの自動操作機能は現在、ソネット最新版で提供され、スパムや詐欺、選挙関連の悪用を防ぐためのセーフガードがあるという。カプラン氏はAIがまだ間違いを犯すと述べた。 インスタグラムの共同設立者で、アンソロピックの最高製品責任者として今春入社したマイク・クリーガー氏は、ビジネス顧客からフィードバックを求めていると説明。また、航空券の自動予約など、一般ユーザー向けへの提供方法も検討しているという。