サウスゲイトが導く「ワンチーム」【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
147年の歴史で獲得したタイトルはたったのひとつ
かつては、クラブチームのライバル関係が代表でもそのまま続いていたという。いまは風通しが良くなり、選手間の壁もなくなった。(C) Getty Images
スターリングの一件も禍根を残さず乗り越えたようだ。タレントの寄せ集めから、心をひとつにした“ワンチーム”へ――。サウスゲイト監督が導くイングランド代表は、勝利に不可欠な団結心を手に入れようとしている。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2019年12月5日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― イングランド代表にとって2019年11月14日のモンテネグロ戦(EURO2020予選)は、通算1000試合という記念すべき一戦だった。 1872年の最初の代表ゲームから147年の歴史を刻んだ。しかし、その間に獲得したタイトルはたったのひとつだ。自国開催の1966年ワールドカップ優勝がイングランドにとって唯一の栄冠であり、メジャートーナメントの決勝に勝ち上がったのもそれが唯一の機会である。 “ニアミス”
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