「警護の真価問われる時」警察庁長官、演説会場の手荷物検に理解を
警察庁の露木康浩長官は24日の定例記者会見で、衆院選の演説会場などにおける要人警護について、「今こそ真価を問われる時だと認識している」と述べ、残りの選挙期間中も徹底を図る考えを示した。 今月19日には、自民党本部と首相官邸前で、火炎瓶が投げられるなどする事件が発生。露木長官は、事件を受けて警察庁が重要施設における車両突入防止対策などの警戒警備の徹底などを全国に指示したと説明した。 その上で、「選挙運動の自由と安全の確保は警察の重要な責務だ」と指摘。2022年の安倍晋三元首相銃撃事件などをふまえ警護の抜本的強化を進め、演説の主催者との連携も深めてきたと説明し、演説会場での手荷物検査などへの理解と協力を国民に呼びかけた。(編集委員・吉田伸八)
朝日新聞社