チーム失策数はリーグ最少の52…ソフトバンクから14年連続でゴールデン・グラブ賞受賞者。際立つ守備力の高さ
プロ野球の“守備の名手”を表彰する「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」の受賞者が10日に発表された。 パ・リーグではリーグ3連覇したオリックスから3名、ソフトバンクから2名、ロッテ、楽天、西武、日本ハムから1名と、2016年以来7年ぶりに全6球団の選手が受賞した。 一方で、セ・リーグでは18年ぶりにリーグ優勝した阪神から5選手、DeNAから3選手、中日から1選手が受賞されたが、広島、巨人、ヤクルトから受賞がなく、広島は08年から16年連続でゴールデン・グラブ賞受賞者を輩出してきたが、その記録も16年でストップした。 今季ゴールデン・グラブ賞を受賞した9球団のなかで、ソフトバンクが最も長い14年連続でゴールデン・グラブ賞受賞者を輩出している。 2010年に一塁手部門で小久保裕紀が同賞を受賞すると、同年から14年連続で受賞中。11年、17年、19年、20年には4人同賞を受賞し、三塁手部門で松田宣浩が13年から19年まで7年連続、捕手部門で甲斐拓也が17年から22年まで6年連続、今宮健太も13年から17年まで5年連続、中村晃も一塁手部門で現在4年連続で同賞を受賞する。 今季チーム失策数はリーグ最少の52で、2010年からの14年間でリーグ最少失策数を記録したのは7度(11年、15年、16年、17年、18年、21年、23年)。17年にはプロ野球シーズン記録となるチーム失策38で終えたこともある。 2010年以降を見ても、チーム失策数はリーグ3位の69失策だった14年を除くと、全てリーグ1位、2位のチーム失策数の少なさ。10年以上もチームとして堅守を継続している凄さがわかる。来季以降も、ソフトバンクからゴールデン・グラブ賞を受賞する選手が多く出ることを期待したい。 ◆ ソフトバンクの2010年~のゴールデン・グラブ賞受賞者 【2010年】チーム失策数:75(2位) 小久保裕紀(一塁手) 【2011年】チーム失策数:51(1位) 細川 亨(捕手) 小久保裕紀(一塁手) 本多雄一(二塁手) 松田宣浩(三塁手) 【2012年】チーム失策数:74(2位) 本多雄一(二塁手) 【2013年】チーム失策数:75(2位) 松田宣浩(三塁手) 今宮健太(遊撃手) 【2014年】チーム失策数:69(3位) 松田宣浩(三塁手) 今宮健太(遊撃手) 柳田悠岐(外野手) 【2015年】チーム失策数:68(1位) 松田宣浩(三塁手) 今宮健太(遊撃手) 柳田悠岐(外野手) 【2016年】チーム失策数:67(1位) 松田宣浩(三塁手) 今宮健太(遊撃手) 【2017年】チーム失策数:38(1位) 甲斐拓也(捕手) 松田宣浩(三塁手) 今宮健太(遊撃手) 柳田悠岐(外野手) 【2018年】チーム失策数:57(1位) 甲斐拓也(捕手) 松田宣浩(三塁手) 柳田悠岐(外野手) 【2019年】チーム失策数:68(2位) 千賀滉大(投手) 甲斐拓也(捕手) 内川聖一(一塁手) 松田宣浩(三塁手) 【2020年】チーム失策数:57(2位) 千賀滉大(投手) 甲斐拓也(捕手) 中村 晃(一塁手) 柳田悠岐(外野手) 【2021年】チーム失策数:57(1位) 甲斐拓也(捕手) 中村 晃(一塁手) 柳田悠岐(外野手) 【2022年】チーム失策数:59(2位) 甲斐拓也(捕手) 中村 晃(一塁手) 【2023年】チーム失策数:52(1位) 中村 晃(一塁手) 近藤健介(外野手)
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