「秋」の催しにぎわう 文化祭や地域のまつり、和歌山県串本、古座川
小春日和となった24日、和歌山県串本町和深の和深総合センターで「文化祭」、古座川町一雨の明神小学校と明神中学校では「秋まつり」があった。会場を訪れた地元住民らは、舞台での発表を楽しんだり、飲食物を味わったりして、楽しいひとときを過ごした。 【海中にツリー設置 早くもクリスマスムード、串本ダイビング事業組合、和歌山の動画はこちら】 ■多彩な舞台発表 和深地区の文化祭は、地区住民らでつくる実行委員会の主催。毎年開いていたが、コロナ禍で5年ぶりの開催となった。 実行委員長の中謙一さん(77)によると、前回の開催以降、高齢化もあって各種文化サークルの活動が縮小。その分だけ出演団体が減ることになるため、開催できるかどうかが課題になった。 そこで地区では、各種団体の関係者ら約20人が集まり、「和深の明日を考える会」という会合を6月に開催。出席者から「文化祭は地域の交流の場。小規模になっても続けるべきだ」という意見が出て、開くことになった。 今回の舞台発表は、町内在住の男性3人でつくるグループ「SAM(サム)」による楽器演奏、地元グループ「わ」のコーラス、青年会による獅子舞の3演目。以前よりも出演団体は減ったが、それぞれの演目が来場者を楽しませた。 会場には、俳句や書、タペストリーなどの作品展示コーナーもあった。自身が趣味で描いた絵画13点を出展した串本町田並、会社員の中筋博勝さん(59)は「こうして作品を発表できる機会があることはありがたい」と話していた。 ■しし鍋に行列 古座川町が主催する「古座川の秋まつり」は今回が35回目。町公民館明神分館の「野菜の品評会」と合わせて開いている。 会場には飲食物や季節の野菜、果物、雑貨などを販売するテントが並んだ。猟友会はしし鍋、古座川漁協は天然アユの塩焼きをそれぞれ無料で振る舞い、行列ができた。 家族4人で来場した串本町古座、パートの和田亜衣里さん(37)は「地元の食材を楽しみに来た。しし鍋とジビエのホットドッグを食べたが、どちらもおいしかった」と話していた。 町商工会青年部による企画「宝探しゲーム」は、豪華な賞品が用意されていたこともあり、当選発表の時間には多くの子どもたちが集まり、盛り上がった。
紀伊民報