立川吉笑 落語傑作選発売 来年6月真打昇進 「真打の中でも輝ける真打になりたい」
落語家の立川吉笑(40)が5日、都内で自身の新作落語6席を収めたCD「立川吉笑 落語傑作選」(ソニー・ミュージックレーベルズ)の発売記念会見を行った。 2022年NHK新人落語大賞を受賞した代表作の擬古典落語「ぷるぷる」などを収録。発売日は自身が師匠の立川談笑(59)に正式入門した11月6日となり「運命を感じました」と語った。作品については「擬古典から新作、古典の改作もある。言葉も江戸弁のもの、自分の地元である関西弁も入っていて、芸の幅を示せたと思っている」と分析した。 CDのジャケットには自身が2018年5月に転倒し全治2カ月の骨折をして、禁酒をするきっかけとなった高円寺の縁石を採用。収録音源には「座・高円寺」で行った高座を使った。「前座から二ツ目時代に修業をして、きつかった時代を過ごした高円寺という場所でやる落語としてはいいなと思った」と音源の出来を振り返った。 来年6月にはついに真打に昇進する。昇進したあかつきには禁じていた酒も解禁する。「披露目で一巡する間は飲みたい。そこからほどほどを理想に飲みたい」と青写真を描いた。 吉笑は新作落語を得意とし、現在までに作った新作は約120。「忘れているものもあるが、常備しているのは30席。スタメンが10、15席ほどです」と明かした。 「真打の中でも輝ける真打になりたい」。 新時代の新作落語の旗手として吉笑の新たな挑戦が始まる。