OSK日本歌劇団 城月れいのラブレター、“レディレイン”へ
2024年9月2日付で、翼和希がOSK日本歌劇団トップスターに就任した。翼は2023年から2024年にかけて放送されたNHKの連続テレビ小説「ブギウギ」に出演し、一躍人気に。翼と共に今、改めて注目を浴びるのが、OSK日本歌劇団だ。このコラムでは、個性豊かな劇団員たちが思い思いにつづる“ラブレター”から、100周年を超える歴史を持つOSK日本歌劇団の“今”を築く、彼女たちの素顔を紹介する。 【画像】「レディレインの肖像~フランツその愛~」(2012年)の主演を務めた桐生麻耶(左)とアンネリーゼ(レディレイン)役の城月れい。(他3件) 第1回に登場するのは、娘役スターの城月れい。肖像画を通して巡り合った男女の恋模様が展開する「レディレインの肖像~フランツその愛~」(2012年)で、城月はアンネリーゼを演じた。城月が同役に贈るラブレターには、かつての仲間への思いもしたためられていて……。なお、城月はレディレインの恋の相手・青年ジェラールを演じた桐生麻耶と共に、桐生の故郷の栃木県真岡市で「OSKレビュー Maximum」に出演する。 ■ アンネリーゼへ 皆さんからは“レディレイン”と呼ばれていましたね。 あなたと出会ったのは私が入団4年目の時でした。 役作りや台本の読み方が今よりも分からなかった私に、まずはあなたと“お友達”になること、そして台本の読み方、台詞の言い方……全てを教えてくれたのが牧名ことりさんです。 他にも、良いとこのお嬢様なんだから綺麗な靴を履いたほうがいいよ、とご自身の靴を貸してくださった牧名さん……。小さかったら無理しないでね、と言っていただいたけど、どうしてもその靴で出たくて、指を曲げながら履いていたのは、私とあなたの秘密ですよ。 あの時あなたに出会えて、向き合えた私は幸せ者です。 また、いつか……。 城月れいより ■ 城月れい 12月8日、新潟県上越市生まれ。2009年に「春のおどり」で初舞台。2019年「歌劇 海神別荘」「第40回たけふレビュー~Viva La vida!!」「天使の歌が聞こえる」にてヒロイン役を演じ、美しい歌声と臨場感のある演技で好評を博した。2023年は2月「レビュー春のおどり」や7月「レビュー Road to 2025!!」など大劇場公演のほか、10・11月に「第43回たけふレビュー」、12月に「高山右近物語 / Calling Moon」で桐生麻耶の相手役として活躍。2024年も松竹3座公演や11月の「レビュー Road to 2025!!」などに出演した。好きな言葉は「ケ・セラ・セラ」。