「女子アナ試験全敗が原動力」民放全局制覇のホラン千秋がテレビの“顔”となる日も遠くない納得の理由
ホラン千秋(35)の勢いが止まらない。 ホランといえば、『Nスタ』(TBS系)で井上貴博アナの隣に座り、以来6年間、その存在は不動だ。現在、深夜からゴールデンに上がったテレビ朝日系の『出川一茂ホラン☆フシギの会』のMCをはじめ、10月期ドラマ『コタツがない家』(日本テレビ系)にも出演。11月からは『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)のナレーションも務め、民放4局を完全制覇している。 【え?こんなかわいい仕草するの?】プライベートのホラン千秋 友人と談笑中に見せた「意外なキュートポーズ」 どうしてここまでホランは引っ張りだこなのだろうか? 「女性に嫌われないルックスに加え、スキャンダルの可能性も低い。ニュースにトークバラエティに連続ドラマにと、全て平均点以上の結果を出している。思えば、似たようなタイプが他に居ないのです」 民放テレビ局幹部はそのように分析するが、そこに辿り着くまでには、彼女なりの挫折と血の滲むような努力があったという……。 ’17年4月に『Nスタ』(TBS系)のキャスターにホランの名が発表された時、「『その手があったか』と各局のテレビマンたちがザワつきました」とは制作会社スタッフだ。 「TBSでは生ワイドやニュースのメインに他局を辞めてフリーになったアナウンサーが使われがちなのですが、『朝ズバッ!』や『あさチャン!』『白熱ライブ ビビット』などで鍛え上げられた井上アナがメインとなったことに局内からは拍手があがりました。 そのため、横にタレントのホランが座ったことへの批判めいた声は少なかったのです。ただ、局の女子アナにしてみれば、面白いはずがありません。もともと彼女はアナウンサー志望でしたが、大学時代、局アナ試験で全敗しています」 蓋を開けてみれば、頭の回転が速いうえ、飾らないタイプで女性視聴者の好感度が高い。井上アナとの相性も抜群で、井上自身「ホランさんに助けてもらっている」と高く評価。女子アナも、黙るしかなかったという。 通常、平日の帯でニュース番組を担当する際には、他の仕事を減らしていくのが常だが、ホランの場合はバラエティ色の濃い番組にも出演し続けた。なかでも、『バイキング』(フジテレビ系)には’20年9月まで出ていた。 当然、情報番組の『バイキング』と『Nスタ』を掛け持ちするには、勉強や下調べも必要となってくる。テレビ画面に出ていないところでの苦労が並大抵のものではないことくらい、容易に想像できるだろう。 今年3月末(新年度)から、『Nスタ』のメインキャスターに同局の日比麻音子アナが加入し、ホランの出演は月曜から木曜に。これを、「ホランは『Nスタ』を降板させられるのではないか」と報じるメディアもあったが、実はそうではないという。 「まずホランの所属事務所には、彼女を“ニュースだけの人”にさせたくないという意向がありました。事務所スタッフは、ホランが『Nスタ』のキャスターになった当初から『彼女のゴールはここじゃないし、ポテンシャルはこんなものじゃない。もっと活躍の場を広げますよ』と太鼓判を押していました。 金曜日の出演が減ることで、木曜の夜から週末の金土日のスケジュールが丸々空き、他の番組の出演依頼も引き受けられるようになったので、事務所としても今回の決定は大歓迎というわけです」(制作会社スタッフ) さらにこんな発言もある。 「ホランさんは『Nスタ』の視聴率向上に貢献しました。報道局の看板の一人として選挙特番の『選挙の日』でフィールドキャスターも務めています。番組サイドが彼女を切る可能性は極めて低いです」(TBS関係者) ホランは新番組を引き受けるにあたり、番組の特徴、自分の役割をしっかり叩き込み、事前に研究、準備をしっかり行うことでも知られている。 「たとえば『酒のツマミ』初回。ナレーションを聞いた視聴者からは、その出来を絶賛されていましたね。学生時代、アナウンスの勉強をちゃんとしていたからなのでしょう。アンケート結果などを読み上げ、さらにほんの少しだけ自分の意見を付け加えるのですが、『イヤミがない』と好評なのですから、いかに彼女の勘どころがよく、好感度も高いかということがわかります」(制作会社ディレクター) では肝心の、ホランの人物評はどうなのだろうか。 「正直で飾らなくて、まったく人に媚びることがない。考え方が一風変わっているためトークバラエティでは極めて“キャラ立ち”している一人です。あまりにも自分があり過ぎて、共演者が引いてしまうような場面もあるのですが、いまのところ、それらはすべて笑いになっています。 女子アナ試験で全敗した経験が彼女の原動力だそうで、 “なにクソ”という想いと事務所の方針とが相まって『来る仕事は全部引き受けよう』ということになっているようです。今後、ゴールデンタイムの冠番組が増えると思いますよ」(キャスティングプロデューサー) ニュースにトークバラエティに連続ドラマに……と“ホラン無双”は間違いなく、まだまだ続きそうだ。
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