大正浪漫を一層推進 七日町通りまちなみ協 設立30周年祝う 福島県会津若松
福島県会津若松市の七日町通りまちなみ協議会の設立30周年記念式典は23日、市内の会津若松ワシントンホテルで開かれた。「大正浪漫(ロマン)調のまちづくり」を進め、観光地・会津を代表する名所となった通りの歩みを振り返り、一層の発展を誓った。 約60人が出席した。渋川恵男会長(会津若松商工会議所会頭)が「30年前はシャッター通りだった。平たんな道のりではなかったが、今では観光客が年間45万人訪れる街になった。七日町通りにはポテンシャルがある。100万人を目指し、さらに力強く前進する」とあいさつした。室井照平市長、小熊慎司衆院議員、紺野純一東北観光連盟理事長が祝辞を述べた。 庄司裕副会長が30年間の歩みを映像で紹介し、鈴木和夫白河市長が「七日町と白河のまちづくり」と題して記念講演した。出席者に、主な修景事業や現在までの道のりを掲載した協議会設立30周年記念誌が配布された。祝賀会を催し、清川雅史市議会議長の発声で乾杯した。
七日町通りは市内中心部の約800メートル。藩政時代に栄えたが、昭和中頃からシャッター通りとなった。再生に向け、1994(平成6)年3月に協議会が発足した。蔵や洋館、木造商家など歴史的な建造物を生かし、空き店舗もレトロ調に改修するなどして景観を統一。行政や地域住民らの協力もあり、新たなにぎわいを創出した。協議会の奮闘は同年に福島民報会津版で連載された。