ベッセント氏がマスク氏と会談と関係者-米財務長官人事巡る争い続く
(ブルームバーグ): 資産家イーロン・マスク氏が、次期米財務長官としてキャンターフィッツジェラルドのハワード・ルトニック最高経営責任者(CEO)への支持を表明したことを受け、もう1人の有力候補であるキー・スクエア・グループ創業者のスコット・ベッセント氏がマスク氏と会談したと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
財務長官は職務は28兆ドル(約4320兆円)規模の米国債市場と経済制裁の監督を含む極めて重要な閣僚ポストだが、現在2人の有力候補が公然と争っており、人事決定を巡っては混乱が深まっている。
マスク氏は16日、自身のソーシャルメディアプラットフォームであるXで、ベッセント氏について「代わり映えしない選択肢」としつつ、ルトニック氏については財務長官として「実際に変化をもたらす」と記した。
関係者らによれば、ベッセント氏の側近は16日、早急に同氏とマスク氏との電話会談を設定した。同日夜には、マスク氏はトランプ氏とニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで総合格闘技団体アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ(UFC)の試合を観戦。トランプ氏はその後、政権移行チームが本部を構えるフロリダ州パームビーチに戻ったという。ベッセント氏は現在パームビーチにいると、関係者らは語った。
ベッセント氏はコメントを控えた。マスク氏にもコメントを求めて連絡を取ったが、これまで返答は得られていない。
原題:Bessent Spoke With Musk as Contest Endures for Treasury Position(抜粋)
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Saleha Mohsin, Joshua Green