AKB48倉野尾成美の分かれ道…辞めそうになったことも
人見知りだった私が先輩たちと話せるように
この1年ほど、チーム8とチームKを兼任しているが、そのことでわかったこと、得られたものも少なくないようだ。 「ずっとエイト(チーム8)だけでやっていたので、チームKでは最初、すごく壁があって。先輩たちが作ってきた流れとか、様子をうかがいながら活動を始めて、迷惑もたくさんかけたと思うんですけど、公演を重ねるうちにわかるようになって。私、人見知りで先輩たちと最初はなかなかしゃべれなくて大変だったんです。でも、兼任のおかげで仲良くなって、話せるようになって。1月にチームKの単独コンサートをしたときに、ほんとにすごく良いチームだなって心から感じたんです。大号泣しちゃって。チームKでもそう思えたのがすごく嬉しかったです」 チームKならではの感動が、そこにはあったという。 「チーム8のコンサートも2公演あって、それプラス、チームKで、覚えることが多くていっぱいいっぱいになっちゃっているときに、先輩が振りを教えてくれたり、優しい先輩に囲まれてチームKに入って良かったなって。チーム8は、コンセプトがAKB48のもともとの『会いに行けるアイドル』ではなく、『会いに行くアイドル』なんです。私たちのほうから、皆さんに会いに行くという。その違いもあって、チーム8は自分でやるしかないみたいな、模索しながらもがいていたんですけど、チームKの場合は踊り方、見せ方にしても、先輩たちと一緒に踊っているだけで学べることがたくさんあって、圧倒されちゃいます。チームKでも全国ツアーをやりたいなとか、勝手に思っているんですけど」
去年の9月、久しぶりに会った地元の友だちは
大人への階段を上りきるまで、あと2年。10代もいよいよ終盤だ。 「去年の9月、久しぶりに地元の友だちと会ったんです。中学を卒業してから会っていなかったので、3年ぶりぐらい。みんな大人になっていて、進路の話で持ち切りなんです。高校3年生なので。あと2年で成人式だと思ったら、ちょっと早いなあと思って」 ただ、焦ったりはしない。 「やりたいことはたくさんあるんですけど、とにかく自分に無理なくやりたいなって思っているんです。無理しちゃうと、結局その無理している部分がどこかに出ちゃうから。だから、自分が楽しいなって思える範囲でやって行こうと思っていて。以前は無理し過ぎてパンクしちゃいそうになっていたので。だから、ストレス溜めないようにじゃないですけど。マイペースに頑張っていきたいですね」 自分に正直、無理をせず自然体の倉野尾。この先もずっと、楽しみだ。 (取材・文・撮影:志和浩司)