25年前に発見、江戸中期の涅槃図を特別公開 加西・一乗寺の常行堂で 3日は国重文の仏像も
国宝・三重塔で知られる兵庫県加西市坂本町の一乗寺は3~9日、普段は非公開の常行堂を公開する。堂内では江戸中期の涅槃(ねはん)図と如意輪観音像の絵画を展示。3日は国重要文化財の仏像「聖観世音菩薩像」などを収蔵する宝物館も公開される。 【写真】天守閣型の厚生施設は会社縮小で… 56畳の大広間「有効に使ってくれれば」 新城主求む 兵庫・加西 同寺は650(白雉(はくち)元)年に法道仙人が開基したと伝わる、西国三十三所巡礼の26番札所。特別公開される絵画2幅は江戸中期、同寺住職が両親の供養のために作ったとされる。いずれも横約3メートル、縦約4メートル。涅槃図は色鮮やかに釈迦や弟子、動物などが描かれている。如意輪観音像は金糸をふんだんに使った刺しゅうで豪華さが目を引く。 約25年前、国重文で江戸初期建立の本堂を解体修理した際に発見され、常行堂で保管していた。虫干しを兼ね展示する。宝物館は国宝「一乗寺絹本著色聖徳太子及び天台高僧像」(10幅)の複製も所蔵する。 午前8時~午後5時。拝観料500円(宝物館は別途500円)。同寺TEL0790・48・2006 (敏蔭潤子)