チケットは即完売!? エリザベス女王が「人生の最期を迎えた城」で初のガイドツアー
イギリス王室がスコットランドに所有するバルモラル城でこの夏、初めてガイド付きツアーが行われることになりました。期間は、7月1日~8月4日のおよそ1カ月です。 【写真】エリザベス女王にお別れを告げるロイヤルメンバーたち このツアーについて、バルモラル城のウエブサイトには次のように記されています。 「1855年に築城されたバルモラル城で、初めてプライベートツアーの実施が許可されました。経験豊富なガイドたちの案内で、城内の素晴らしい部屋を見学することができる、歴史探訪ツアーです」 アルバート公が妻のヴィクトリア女王のためにこの城を購入した1852年当時、敷地内にあった建物は、現在の城より小規模なものだったそうです。そのためロイヤルファミリーはその建物を取り壊し、現在の姿の城に建て直しました。 ウェブサイトにはそのほか、以下のようにも説明されています。 「歴代のロイヤルファミリーに愛されてきたバルモラル城の起源について、学ぶことができます……また、(チャールズ)国王夫妻やほかのロイヤルメンバーが現在、城内の部屋をどのように使用しているかについても、知ることができます」 「ロイヤルファミリーに愛され、広くその名を知られる王室所有のハイランドの邸宅、バルモラル城が、なぜそれほど特別な場所であるのかについて、理解することができるでしょう」 ツアーでは、城内の部屋の一部や庭園などを見学できるほか、展示されている品々や、バルモラル城とハイグローブ邸、サンドリンガム邸などを描いたチャールズ国王の水彩画も見ることができるそうです。 プライベートツアーのチケットは前売りのみで、1枚100ポンド(約1万9000円)。アフタヌーンティー付きは150ポンド(約2万9000円)となっています。1回のツアーの定員は10人とのこと。
亡きエリザベス女王は、ほかのどの邸宅よりもバルモラル城を気に入っていたと伝えられています。2022年9月8日、女王が人生の最期を迎えたのも、この城でした。 孫のユージェニー王女は2016年に放映されたドキュメンタリー番組『Our Queen at Ninety』で、女王が一番幸せなのは、「バルモラル城にいるときでしょう」「祖母は本当に、本当にハイランドを愛しているのです」と話していました。また、ヘンリー王子も回想録『Spare』のなかで、バルモラル城の記憶や、この城に対して抱いている愛着について、語っています。 ──ただ、ウェブサイトを見る限り、残念ながらチケットはすでに「完売」となっています。追加開催の予定はないのか、ロイヤルファンにとっては気になるところです。
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