コロナ禍の苦渋の決断乗り越え 樹齢630年の「黒木のフジ」満開
国指定の天然記念物「黒木のフジ」(福岡県八女市黒木町)が見頃を迎えている。樹齢約630年とされる大藤で、市によると、すでに満開となっており、見頃は22日か23日ごろまで。 【写真】見ごろを迎えた大藤。平日にもかかわらず多くの観光客でにぎわった=2024年4月19日午後0時32分、福岡県八女市黒木町、小宮路勝撮影 素戔嗚(すさのお)神社の広さ約3千平方メートルの藤棚にあり、他の株も花を咲かせている。 2020年4月には新型コロナの感染対策で、客の集中を避けるために花房を刈り取る「苦渋の決断」をした。4年ぶりの開催となった昨年は以前の半分にあたる約10万人が訪れた。市の担当者は「今年は昨年よりも来場者がかなり多い。元に戻ってきていると思う」と話す。物産展や湯茶のふるまい、夜間ライトアップなどがある恒例の「八女黒木大藤まつり」は30日まで。
朝日新聞社