WHITE SCORPION連載【第9回】NAVI「もっと素の自分を見せたい」
’23年4月から約半年間にわたって行われたオーディション『IDOL3.0 PROJECT』を経て結成された秋元康総合プロデュースのアイドルグループ「WHITE SCORPION」(ホワイトスコーピオン)。 【画像】か、可愛い…!NICOの美脚が眩しいポートレートカット ’23年12月7日に配信シングル『眼差しSniper』でデビュー。毎月新曲を発表し、3月7日に4th配信シングル『雑踏の孤独』をリリースした。 4月7日には5th配信シングル『Satisfaction graffiti』のリリースが控えている。 そんな彼女たちのパーソナルな素顔に迫るスペシャル連載がスタート。 連載第9回は、NAVIのロングインタビューをお届け! ◆K-POP好きが高じて……人生を変えた韓国留学 ──子どもの頃はどんな女の子でしたか? 「幼稚園生の頃は、お遊戯会で『主役をやりたい!』って立候補をするような目立ちたがり屋でした。小学生になると、20分くらいの長めの休み時間があったんですけど、その時間に仲良しのクラスメイトたちと教室で劇をやっていました。自分でストーリーを考えて、新聞紙に絵の具を塗って衣装を作ったりして。主役はもちろん私(笑)。とにかく人前で何かをすることが大好きだったんです」 ──同級生を巻き込んでオリジナルの劇をやっていた? 「はい(笑)。小学3年生の時は、ひとりミュージカルもやっていました。教室の机を全部うしろに下げてスペースを作って、教壇をステージにして歌って踊っていたんです。クラスメイトたちが手拍子をしてくれたり、声援を送ってくれていたので、ファンの会員証を作って、『よかったら受け取ってね』と言って配っていました(笑)。ちゃんと会員番号も書いてある手作りの会員証なんですけど、みんなお道具箱の中に入れて大事に持っていてくれました」 ──教室でワンマンショーをやっていたんですね。 「小学校の体育祭の応援団長にも『やりたいです!』と言って立候補しました。誰が一番大きな声を出せるか対決みたいなオーディションをやったのですが、『フレー! フレー!』って大声で叫んで、ライバルの男子に勝って、応援団長になったこともあります」 ──かなり目立つ存在だったのでは? 「学校内で私のことを知らない人はいなかったと思います(笑)。学校の先生は『ゆくゆくは歌ったり踊ったりする表現の道に進むだろう』と思っていたらしいのですが、私が実際にWHITE SCORPIONのオーディションに受かってデビューしたのを知って、驚いていました」 ──アイドルになって、たくさんの人から注目を浴びたいという気持ちがあった? 「アイドルになることは考えていなかったです。小学5年生の時、友だちに連れられて宝塚歌劇団の舞台を観に行ったことがあるのですが、そこで『私がやりたいことはこれだ!』って衝撃を受けて、ステージの上で表現をする仕事に就きたいと思ったんです。ただ、身長があまり伸びなかったこともあって、中学2年生でその夢を諦めてしまいました」 「それからは普通に学生生活を過ごしていて、高校ではテニス部のマネージャーになりました。運動部のマネージャーって“青春”って感じがして、一度は憧れるじゃないですか(笑)。テニス部ではスコアをつけたり、ボール拾いをしていたのですが、人のお世話をするのは大変だし、向いてないと思って1年でやめてしまいました。やっぱり自分が目立ちたい! という気持ちが強かったんだと思います(笑)」 ──WHITE SCORPIONでは、NAVIさんの表現力の高いダンスパフォーマンスが印象的ですが、ダンスを始めたきっかけは? 「小学生の時にちょっとだけバレエやジャズダンスを習っていたこともあるけど、K-POPを聴きながら趣味で踊る程度でした。でも、高校のダンス部が文化祭でダンスパフォーマンスをするのを見て、私も同じステージに立ってみたいと思ったんです。なんせ目立ちたがり屋なので(笑)。それで、高校2年生になってダンス部に入部しました。将来、人前でパフォーマンスをする仕事がしたいという夢は、ずっと変わっていなかったので」 ──K-POPが好きなんですか? 「TWICEにハマったのがきっかけで、いろんなK-POPアーティストの楽曲を聴くようになりました。今はIVE、NewJeans、LE SSERAFIMさんが好きです。そこからファッションやメイクに興味を持って、語学も学んでみたいと思って韓国へ留学しました」 ──高校を卒業したタイミングで韓国へ渡った? 「卒業した時はまだ、韓国留学について父には言ってなかったんです。地元のZARAで働きながら、6月頃に初めて『韓国に行きたい』って父に相談したら、最初は反対されました。でも何度も話し合いをして、最終的には『行かずに後悔するんだったら、挑戦してみなさい』と納得してもらえました」 ──留学にあたって、不安はありましたか? 「不安よりも楽しみの方が大きかったです。ただ、新型コロナが蔓延していた時期だったこともあって、入国後に2週間の隔離期間がありました。現地のドクターにいろいろ質問されても、何を言っているか理解できず……。知っている韓国語はあったけど、ほぼ読み書きができない状態で行ったので、最初は戸惑いました。でも、ポジティブ思考なので、自力でなんとかやるしかない! と思って(笑)」 ──留学生活はどうでしたか? 「大学附属の語学学校に通っていたのですが、同じ留学生のアメリカ人やタイ人など、いろんな国の子たちと国際交流をしました。もちろん日本語は通じないので、人生で初めてあんなに勉強した! っていうくらい頑張って勉強しましたね」 「結局、1年10ヵ月くらい韓国にいたんですけど、留学期間が終わって一度帰国したんです。日本でアルバイトをしてお金を貯めて、韓国の大学に通おうかな? と思っていた、ちょうどそのタイミングでWHITE SCORPIONのオーディションのことを母が教えてくれました。子どもの頃からやりたかった夢を叶えるチャンスかも!? と思って、オーディションを受けようと決めました」 ──メンバーに選ばれる自信はありましたか? 「3次審査くらいまでは、けっこうパフォーマンスに自信があったので、いけるかな? と思っていたのですが、ファンの方の投票による審査の時はすごく不安でした。愛嬌があるタイプではないので、自分はそんなに人気がないんじゃないかな? と思っていて……。でも、無理してキャラを作るよりも自分らしくやろうと思い、前向きにオーディションに臨むことができました」 ──オーディションに合格したあと、メンバーとすぐに打ち解けることができましたか? 「グループを結成したばかりの頃はぎこちなさもあったんですけど、一緒に過ごしていくうちに急激に仲良くなりました。ホテルに泊まる時は、みんなでACEの部屋に集まってカードゲームをやったり、CHOCOの誕生日をサプライズでお祝いしたりして、ワイワイ楽しく過ごしています。個性の強いメンバーが揃っているけど、ケンカすることもなく、みんな仲良いなぁって思います」 ──WHITE SCORPIONの中で、NAVIさんはどんなキャラですか? 「メンバーには“グループのムードメーカー”とか“みんなの盛り上げ役”と言ってもらえます。根っからポジティブなので、いつもテンションが高くて。楽屋でも騒がしいというか、はしゃぎ過ぎてしまって、たまにスタッフさんに注意されます(笑)。でも、本番になると緊張しちゃうタイプなんです」 ──意外ですね。小学生時代のエピソードを聞くと、度胸がありそうですが。 「度胸はある方だと思うんです。ただ、ステージに立つと、かしこまってしまうところがあって……。ファンの皆さんの前で、もっと素の自分を見せたいと思っているんですけど、まだちょっと恥ずかしい気持ちがあるんですよね。WHITE SCORPIONはどちらかといえばクールなイメージがあるので、ふざけるのもよくないかな? と思ってしまって、そこまで全力で素を出せていないかもしれないです」 ──よそ行きの自分になってしまう? 「でも、慣れれば大丈夫です! ファンの方には素の自分も知っていただきたいので、飾らない姿をもっと出せたらいいなと思っています。ただ、ファンの方に褒められると照れちゃうんですよ。普段は『イエーイ!』みたいなノリなんですけど、褒め言葉に対するリアクションがうまく取れなくて」 ──どんなことを褒められたら嬉しいですか? 「パフォーマンスやポージング、あと、ビジュアルも褒められたら嬉しいです(笑)。褒められて伸びるタイプなので、たくさんポジティブな言葉をかけていただけるのはありがたいんですけど、どうしても照れちゃいます」 ◆ダンスでグループを引っ張っていきたい ──これから、どんなグループを目指していきたいですか? 「WHITE SCORPIONは我が強いメンバーが多いんです。自分もその筆頭なんですけど(笑)。みんな個性は強いけど、テンション感は合わせられると思うので、11人の気持ちをひとつにまとめて、サソリの針のように中毒性のある、魅力に溢れたグループを目指したいです」 ──個人的にはどんな形でグループに貢献したい? 「ダンスが得意なので、パフォーマンス面でみんなを引っ張れる存在になりたいです。レッスンでみんなの動きやダンスを細かく見て、合わせられていないところがあったら『こうしたらもっとよくなると思う』ってアドバイスをしたり、ダンス未経験のメンバーには教えてあげて、グループ全体のスキルアップに貢献できたらいいなと思っています」 ──今後の目標や、チャレンジしてみたいことは? 「個人的には、写真を撮ることも撮られることも大好きなので、撮影をたくさんやりたいです。韓国に留学してから写真が好きになって、Instagramを見てかっこいいポーズを研究するようになったんですよ。いつか雑誌のソロ表紙を飾ることができたら嬉しいです。あと、将来的には衣装を手掛けたり、コスメのプロデュースもしてみたいと思っています。WHITE SCORPIONのオーディションに合格できなかったら、韓国のメイクか服飾の学校に通って、自分のブランドを立ち上げようと思っていたんです」 ──起業するという大きな夢があったんですね。 「あったというか、やります!」 ──NAVIさんは有言実行タイプ? 「はい。自分の叶えたい夢は口に出していくことが大切だと思うので。もちろん、今までの人生で叶わなかった夢もあるんですけど、WHITE SCORPIONというグループに入り、たくさんの人の前でパフォーマンスをするという大きな夢を叶えることができました」 ──夢を叶える秘訣は? 「とにかく粘り強く、がむしゃらに頑張ることです。あとは、自分を信じること。自分なら絶対にできるんだ! って言い聞かせて、諦めないことが大事かなって思います」 ──今のNAVIさんが諦めずに叶えたい夢は? 「WHITE SCORPIONが有名になって世界進出することです。夢が大きければ大きいほど燃えるんです!」 PROFILE NAVI 3月20日生まれ。岡山県出身 趣味:コスメ集め・写真撮影・即興で踊ること 特技:韓国語・服のコーディネート・ずっと元気!! 取材・文:宮田英一郎
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