【笹井氏会見速報(3)】論文の信頼性損なわれた以上「撤回が適切」
STAP細胞論文の共著者で、理化学研究所の発生・再生科学総合研究センター(CDB)副センター長、笹井芳樹氏が16日午後、都内で会見。主な内容は以下の通り。 【アーカイブ動画】笹井氏の会見をノーカットで見る 小保方さんの起用について。2012年12月中旬に行われた小保方さんの研究リーダー採用の審査の中では、他の選考とともに本人の研究プロジェクトの計画とプレゼンテーションをお聞きし、詳細な議論を行い研究の独創性や準備状況などを中心に評価。 これまでの小保方さんの指導者からの推薦も評価にいれ、一切偏りはなかったものと考えている。多くの人事委員にとっては本人とお会いしおはなししたのは、採用面接のときがはじめて。大胆な独創性を目指した30歳前後の研究リーダーの採用は珍しいことではない。 小保方さんの場合は、採用時に生物系の研究者としての経験も浅く未経験も想定されたので、もっとも小さなサイズのラボである研究ユニットへ。論文発表後にも、多面的に教育育成を行う計画を立てていた。 本論文の信頼性が複数の過誤や不備により損なわれた以上、理研内外の余談のない再現が必要。撤回することが適切。外部にも協力して解明していくことが理研の使命と考えている。 1月のプレスリリースの際にあくまで基礎的なマウスの研究段階での発表だった。実用性のものではないものを強調した。あくまでSTAPという初期化原理を報告するものだった。