初代門司駅の関連遺構、北九州市が造成工事に着手…「イコモス」保存要求に一部の移築保存も検討
北九州市は15日、初代門司駅の関連遺構が見つかった公共施設の建設予定地で、造成工事に着手した。遺構の撤去作業は月内にも始まる見通し。 【写真】出土した初代門司駅の関連遺構(2023年11月、北九州市門司区で)
施設の整備に伴う昨年の発掘調査で、機関車庫の基礎などが出土。今年の追加調査では油倉庫の跡も確認された。市は遺構を記録に残した上で取り壊し、複合公共施設を整備する。造成工事は来年3月までの完了を見込んでおり、この日は敷地内に残るガードレールの撤去作業などが行われた。
国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の諮問機関「国際記念物遺跡会議(イコモス)」は遺構の保存を求める「ヘリテージ・アラート」を出していて、市は遺構の一部を移築保存することも検討している。