ウィリアム王子＆トム・クルーズ

ウィリアム皇太子が2月7日、公務に復帰した。妻キャサリン妃が腹部の手術を受けた1週間後、父チャールズ国王ががんと診断された2日後のことだった。皇太子はロンドン救急医療ヘリコプターのチャリティーガラに出席し、国民に向けてポジティブなメッセージを発信した。 【写真】ロイヤル V.S セレブの「そっくり」ファッション対決！おしゃれに着こなしてるのはどっち 車から降りる際、BBCのジャーナリストに質問された皇太子は、「私たちは皆さんからのメッセージに心から感謝しています。ありがとう」と返答。しかし、病状や現状について伺うと、皇太子はすでに会場内に入り、返答しなかった。 ウィリアム皇太子は、2020年からパトロンを務めるロンドン救急医療ヘリコプターを支援する団体のチャリティーガラに出席。スピーチの中で皇太子はキャサリン妃とチャールズ国王の健康状態が発表されて以来、国民からメッセージが寄せられていることに改めて感謝した。 「この場をお借りして、キャサリンと父に向けて温かいメッセージをいただいていることにお礼を述べたいと思います。私たちにとって大きな励みになります」と述べた。

スピーチを行うウィリアム皇太子

また、「この数週間は、かなり“医療”漬けの日々だったと言えます。ですから、今日は一旦そこから離れて、救急ヘリのイベントに行こうと思いました！ 冗談はさておき、私たちは今夜、ロンドン救急医療ヘリコプターが空を飛ぶ命綱となって、できる限り多くの人々が最上級のケアの恩恵を受けられるようにするために、ここに集まりました」と続けた。 救急ヘリコプターのパイロットとして2年間勤務した経験を持つ皇太子は、「イースト・アングリアン救急ヘリの元パイロットとして、私は全国の救急ヘリの仕事がいかに不可欠であるか、そして、どんな場所で負傷者が出ても緊急医療を行う上で、まさに人の命が助かるかどうかの生死を分ける存在であることを、よく知っています」とも述べた。 また、ガラのゲストに招かれていたトム・クルーズについて、ジョークを交えて次のように紹介した。 「この場をお借りして、私のパイロット仲間であるトム・クルーズにも触れなければなりません。トム、今夜は私たちをサポートしてくれてどうもありがとう。次の『ミッション・インポッシブル』では、新しいヘリコプターのうちの1機を借りないでくれたら助かります。スクリーンで見ましたが、なんと言ったらいいのか...あなたは“普通の損傷”というのを私たちとは、全く異なる解釈をしているようですからね」 この日は公務に就いた皇太子だが、今後の予定については発表されておらず、妻キャサリン妃のケアが必要な間はスケジュールを変更するものと見られている。キャサリン妃は1月16日に腹部の大手術を受け、2週間の入院後、現在はウィンザーの自宅で静養している。ケンジントン宮殿によると、公務に復帰するのはイースター明けの4月になるとのことだ。 チャールズ国王はロンドンの病院で外来患者として治療を受けた後、ノーフォーク州のサンドリンガム・ハウスで静養している。数週間は公務から離れるものと見られるが、政府の書類への署名や首相による週に1度の謁見などの国務は続ける。7日夜もスナク首相との面談が予定されていたが、側近によると今回は謁見の形ではなく、直接対面で行われるのは今月末になってからだとのこと。スナク首相は前日、国王のがんは早期発見だったと述べていた。 バッキンガム宮殿は、国王のがんの種類については明かさず、今後も必要でない限り、治療について情報のアップデートはしないことを明確にしている。